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川に転落したおじいさんを連携プレーで救助した三条市内の主婦2人に三条署が感謝状(2006.5.29)
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三条署(猪股良二署長)は29日、6日に三条市東本成寺地内の島田川に落ちた87歳の男性を川から引き上げて救助した近所に住む主婦2人に感謝状を贈った。
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左から猪股署長、加藤さん、岸本さん
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お手柄だったのは主婦岸本昌子さん(61)=三条市東本成寺=と同加藤茂都さん(47)=同市四日町=。午前10時に三条署を訪れた2人に猪股署長は「瞬間的なことで機転をきかせ、連携して救助してもらったことはありがたかった」と話して、それぞれに感謝状を手渡した。
6日の午後3時半ころ、東本成寺地内に住む87歳の男性は、自宅裏手の島田川河川敷で草取りをしていて、立ちくらみしたのか、後ろ向きに約1.2メートル下の島田川に転落した。
島田川は、幅約3.5メートル、当時の水深は約80センチ。加藤さんは車で近くを通りかかって男性の転落を見かけ、男性の隣家の岸本さんは自宅の外で何かが川に落ちる音を聞き、男性を発見。岸本さんはとっさに川に入り、加藤さんは車を止めて河原に下りた。
岸本さんは、ももまで水につかって男性を岸辺へ移動させ、河原にいた加藤さんと2人で男性を引き上げたると、岸本さんはぐったりした男性を背負って男性の自宅裏へ運ぶ一方、加藤さんは近所の人に湯やバスタオルの用意を頼み、救急車が着くまで介抱した。
2人の連携プレーのおかげで、男性は川に転落したときの軽いけがだけですんだ。ただ、持病のために今も入院中。
猪股署長は老人世帯が増え、近所の連携が安全につながると守ることにもつながると感謝。岸本さんは「おじいちゃんを助けることしか考えていなかった」と言い、「水害の体験を通じて近所づきあいがよくなった」とも。
加藤さんはデイサービスセンターでボランティアをした経験も役立ったのではと言い、「これまで以上にボランティアなど自分のできることを探して日々、頑張っていきたい」。2人とも「ごく当たり前のことで、自然なことをしただけ」と恐縮していた。
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