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下田中2年生が総合的な学習の一環で害魚を釣って駆除(2006.6.13)
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三条市立下田中学校(若林久校長・生徒331人)の2年生は13日、学校周辺のアウトドアで総合的な学習の授業を行い、魚班の生徒は大谷ダム・ひめさゆり湖で害魚、ブラックバスとブルーギルを釣って駆除した。
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13日行われた下田中の総合的な学習でひめさゆり湖で害魚を釣る2年生
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1年生から継続して地域を調べるなどの取り組みを行っており、この日は2年生114人が魚、動物、歴史をそれぞれテーマに3班に分かれて授業。動物班は笠堀地内でカモシカやイヌワシを観察、歴史班は新屋地内の長見寺の「化け茶釜」を見学、魚班は害魚の駆除を行った。
魚班には生徒44人が参加。魚班は1年生のときから県内のブラックバスの調査や駆除などの活動を行う市民団体「ブラックバス問題新潟委員会」(五味川秋男代表)から生態系を壊す外来魚に関する講演などを聴いている。今回も同会のメンバー6人が指導し、午前9時半からダム湖でブラックバスやブルーギルを釣った。
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400匹を超えるブラックバスやブルーギルが釣れた
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エビやミミズを餌に投げ釣りし、釣りが初めての生徒でも次々と魚がかかり、昼までにその数、実に400匹以上。内訳はブラックバス6匹、ブルーギル400匹余りで、日本種はウグイ1匹だけだった。
次々と釣れる体長10センチのブルーギルに、生徒は「かわいいなあ」と釣果にご機嫌だったが、「なんでこんなにいっぱいいるんだろう。どういうルートでここに来たのか知りたい」と外来魚の繁殖ぶりに驚いていた。
カエルや魚など動く物は何でも食べるブラックバス。同会メンバーが釣ったブラックバスをさばくと、腹の中には体長5センチ近いオニヤンマのヤゴ。これではトンボも少なくなるという話に「困ります!」と言う生徒もいた。
生徒たちが釣ったブラックバスなどは、五十嵐川漁業協同組合が引き取り、処理をする。
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