燕三条JCが7・13水害の仮設住宅に植栽したモミの木が新たな引き取り手の元へ(2006.6.14)

(社)燕三条青年会議所が公募した三条市内の7・13水害の仮設住宅の敷地に植栽していたモミの木6本の移植先が決まり、それぞれのもらい手が新しい場所に移植している。

きらきら保育園に植栽されたモミの木をバックに、同保育園の園児

同青年会議所は一昨年冬、クリスマスツリーとして市内6カ所の仮設住宅の敷地に高さ4メートル余りのモミの木と木に設置する電飾を植栽した。

8月で仮設住宅が取り壊されることになったため、希望者にモミの木と電飾をプレゼントしようと、2日まで希望者を募った。

7件の申し込みがあり、1件が辞退。三条市内のきらきら保育園、旭小学校、条南小学校、月岡小学校地域ふれあい教室、第四中学校と燕市の戸隠神社の計6件に寄付することに決め、16日までにそれぞれ移植作業を行っている。

三条市北新保2、社会福祉法人長久福祉会「きらきら保育園」（遠藤登貴子園長・125人）では、14日午後から同保育園の敷地にモミの木を植栽した。

7・13水害は、開園から3年目を迎えて間もない同保育園を襲った。1階部分が水没し、あまりの園舎の被害の大きさに一時は保育再開を断念との声もあったが、大勢の協力や支援で3カ月余り後に園舎で保育を再開した。

水害で自宅を追われ、仮設住宅に入居した園児もいた。再開を前に10月23日に開いた「ありがとうの集い」の日、今度は中越地震にも見舞われた。

そうした苦難を乗り越え、さまざま人たちからの思いや支援を忘れないようにと、モミの木の植栽に応募した。

モミの木を前に遠藤園長は、「もう大丈夫。平和のシンボルになれば」と、感慨もひとしおだった。

同保育園では、7月1日の夕涼み会でモミの木にイルミネーションを飾り、園児や保護者に披露する計画だ。