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三条市内で初めて地域子どもふれあい教室推進事業に取り組む月岡小学校区(2006.6.25)
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三条市立月岡小学校区では、三条市で初めて「地域子どもふれあい教室推進事業」に取り組む三条市立月岡小学校区は、同事業の一環で24日、焼きそばパーティーを開き、地域のボランティアスタッフや児童など100人余りが参加した。
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24日行われた月岡小学校区の地域子どもふれあい教室で高橋市長(奥)と席を並べて焼きそばを食べる児童
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同事業は昨年度から三条市教育委員会が取り組んでおり、子どもの安全な居場所づくりと地域の人材を活用した活動を行うのが目的。市が放課後や休日の小学校を安全な遊び場として提供し、地域のおとながボランティアスタッフとなり、子どもたちとふれあいながら見守る仕組みだ。
地域の人で運営委員会を組織し、活動内容を検討して、ふれあい教室を行う。ふれあい教室の日の放課後、児童は帰宅せずにそのまま学校で友だちやボランティアスタッフと遊んだり、宿題をしたり、本を読んだり、休日は学校で自由に過ごすことができる。
月岡小学校は市内で初めて同事業に取り組んだもので、ふれあい教室の愛称は「つくしっ子クラブ」。1月18日に発足し、水曜の放課後から午後5時までと土曜の午前9時半から正午までの週2回、開いている。
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焼きそばを調理するボランティアスタッフ
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登録スタッフのおとなは、30歳代から70歳代までの41人。1回に8人から10人が交代で参加するが、自分の子どもや孫が小学校にいない人も多い。
ふれあい教室は、同校350人の児童すべてが利用でき、1回に30人から100人の児童が利用している。利用は、玄関で受け付けのスタッフに自分のパスポート(参加カード)を提出し、帰宅時には受け付けに帰ることを告げてパスポートを返却する。
24日はスペシャルな行事として「焼きそばパーティー」を企画。ボランティアスタッフ20人、児童78人と1年生の保護者9人、高橋一夫三条市長や田村一二月岡小学校長など100人余りが参加した。
焼きそば100人分の材料や鉄板2台などは、すべてボランティアスタッフで用意し、汗を流しながら焼きそばを作った。子どもたちはできあがった焼きそばを「おいしい!」とぺろりと平らげておかわりし、スタッフが食べる分がなくなる大盛況だった。
いつもの学校とは違うふれあい教室では、学年の違う児童が遊ぶこともあり、焼きそばを食べているときには上級生が「ほこりがたつから走るな」と下級生を注意する場面も。また、スタッフの73歳の女性は、家で1人でいると同じ事の繰り返しだが、子どもたちとふれあうことでいい刺激を受けると話し、「お手玉を60年ぶりにしてみたら、できたんですよ」と笑顔。ほかのスタッフは、児童と外で会ってもあいさつを交わすようになり家にも遊びに来たと、いろいろな効果が生まれているようだ。
三条市教育委員会では、地域の協力なければできない事業で、まだ試行錯誤の段階だが焦らずに続けたいとし、今後、他校区にも進めていきたいとしている。
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