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火災で火元の部屋の子どもを救助した燕市の女性に燕・弥彦総合事務組合から感謝状(2006.7.4)
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燕・弥彦総合事務組合(管理者・小林清燕市長)は4日、先に燕市東太田地内のアパートが部分焼した火災で火災現場から小学生を無事救出した会社員遠藤美代さん(46)=燕市中央通3=に感謝状を贈った。
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火事で火元の部屋の子どもを助けて燕・弥彦総合事務組合から感謝状を受けた遠藤さん
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午前8時半に遠藤さんが燕市役所吉田庁舎を訪れ、小林市長が感謝状を読み上げて遠藤さんに手渡した。
遠藤さんは5月31日午後6時50分ころ、勤務先からの帰宅途中、東太田地内の道路沿いに何棟か建っているアパートの脇を通ったところ、一室だけ窓ガラスがオレンジ色になっているの見つけ、そのアパートの駐車場に車を止めて火事とわかった。
遠藤さんは、駐車場側の窓が炎でオレンジ色になっている部屋のドアをたたき、「火事ですよ!」と声をかけて火事を知らせ、119番通報しようと携帯電話を取りに車に戻ろうとしたときに、ほかの棟の住人も外に出てきて通報してくれた。
遠藤さんは出火元の部屋へ戻ると、入り口ドアが開いたので「誰かいませんか?」と部屋の中に向かって叫ぶと、中から泣きじゃくった小学生くらいの子どもが1人、出てきた。連れ出そうと手を引いたが、パニックだったのか、子どもが動こうとしないため、抱きかかえて外に出た。子どもにけがはなかった。
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小林市長や安達消防長に人命救助の生々しい様子を話す遠藤さん
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小林市長は遠藤さんの勇気ある行動に敬意を表し、同席していた安達丈夫消防長は、遠藤さんの救出がなかったら、子どもは煙に巻かれて動けなくなっていたのではないかとその功績をたたえた。
遠藤さんは、アパートの住民などが消火器で消火活動を行っていたことなどを話し「わたしは消火活動をしたわけではないので、心苦しい」と恐縮していた。
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