磨き屋シンジケート初のオリジナル商品、鏡面仕上げのステンレス製ビアマグカップ発売(2006.7.9)

燕市の研磨業者を中心につくる共同受注グループ「磨き屋シンジケート」（小関鉄男チェアマン）は8日、グループ名をブランド名に冠した初のオリジナル商品、鏡面仕上げのステンレス製ビアマグカップを発売した。

磨き屋シンジケート初のオリジナル商品、鏡面仕上げのステンレス製ビアマグカップ

ビアマグカップの外側は、アップルコンピュータの携帯音楽プレーヤー「iPod」に施したのと同じ鏡面仕上げに磨き上げ、一部はつや消しのヘアライン仕上げ。内側は半導体製造装置に使われる内面研磨の技術で磨き、試作を繰り返してクリーミーなビールの泡ができるように調整した。

第2弾オリジナル商品のフランス銅鍋

さらに、レーザーマーキングでロゴを入れた。ステンレス二層構造で保温性が高く、最後まで冷たいビールが味わえるのも特徴。480ccの「Lサイズ」（定価14,000円）と200ccの「Sサイズ」（11,000円）の2種あり、インターネットでのオンライン販売をメーンに今年度は大小100個ずつの販売を目指す。

2003年に同グループを発足して以来、情報家電や半導体製造装置など成長産業にかかわるさまざまな製品の研磨を手掛け、腕にも磨きをかけてきた。初心に戻って中国製品に押される地元燕の製品を自分たちの手でブラッシュアップし、具体的に形にして見せようと、会員の技術をオリジナル商品に凝縮した。

発売前日の7日は、平成18年度全体会で新製品を発表するとともに、早くもオリジナル商品第2弾として開発、7月末発売のフランス銅鍋もお披露目した。

7日開かれた磨き屋シンジケートの平成18年度全体会

全体会のあいさつで小関チェアマンは、オリジナル商品の開発は、もうけるのが目的ではなく、地場産業に元気をつけようと始めたと説明。さらに今後、どんな仕事の受注があるかわからないが、わからないことがあれば協力して「“ノー”という言葉がないように」、「産業界のために1歩でも2歩でも進んでいきたい」と挑戦を続ける決意を新たにしていた。