|
広島の平和記念式典にあわせて三条市でも記念式典、非核平和都市宣言塔の除幕(2006.8.6)
|
|
|
6月に非核平和都市宣言を行った三条市は6日、広島市で行われた平和記念式典にあわせて市役所三条庁舎市民広場で記念式典を行い、原爆や戦争の犠牲者に黙とうをささげるとともに市民広場に設置した非核平和都市宣言塔の除幕を行い、世界平和への祈りと決意を示した。
|
広島にあわせて6日、三条市で行われた平和記念式典
|
式典には市職員、市議、市内の各団体代表者、非核平和に関する優秀標語で表彰を受ける中学生など110人が参列。61年前に世界で初めて広島に原爆が投下されたのと同じ午前8時15分、広島市で行われている平和記念式典の黙とう時間にあわせて1分間、黙とうした。
|
「非核平和都市宣言」を朗読する第三中3年中村さん
|
|
広島への原爆投下と同時刻に1分間の黙とう
|
|
非核平和都市宣言塔の除幕
|
|
三条庁舎市民広場に設置した非核平和都市宣言塔
|
|
世界平和に向けて募集した標語の受賞者の表彰式
|
続いて、第三中3年中村佳苗さんが宣言文を朗読。高橋市長はあいさつで、非核平和都市宣言の精神が市民に語り継がれることを強く願い、「世界の恒久平和の実現に向けて、たゆまぬ努力を続ける」と誓った。
非核平和都市宣言塔の除幕では、市民広場の市役所通り側に設置した宣言塔にかけられた白布を高橋市長、村上幸一市議会議長、中学生代表の3人で除幕した。
宣言塔は、高さ4.5メートルの三角柱。その3方の面にはそれぞれ、市内の中学生、高校生に公募し、応募のあった1,339点の世界平和に向けたメッセージの標語のなかから最優秀賞に選ばれた本成寺中3年岸本宏樹くんの「作りたい 核なき道への 道しるべ」と三条商業高校1年西潟円花さんの「手をつなごう みんなで歩こう 平和への道」の2つの標語と「非核宣言平和都市 三条市」の言葉を書いた。式典では最優秀賞2人と優秀賞7人の表彰も行った。
旧三条市では平成11年3月に非核平和都市宣言を行い、合併した新三条市もことし6月30日に同じ宣言を行った。非核平和事業の一環で、11日まで各庁舎内でヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター展を開いており、この日、広島市で行われた平和記念式典に市内中学生が作った千羽鶴を奉納している。三条市の非核平和都市宣言は次の通り。
「非核平和都市宣言」
三条市は、母なる大河信濃川と清流五十嵐川など、悠久の大河にはぐくまれ、農業や地場産業を発展させてきました。
私たちは、世界と我が国の永遠の平和を希求しつつ、市民一人一人の人間性を尊重し、健康で文化的な生活ができる、だれもが住みたくなるまちづくりをしたいと願っています。
しかし、平和を脅かしている核兵器の廃絶と地球環境の保全なくしてその実現は不可能です。
私たちは、平和を愛し、希求する世界の人々とともに、未来を託す子供たちのために、真の恒久平和を実現することを誓い、ここに三条市を「非核平和都市」とすることを宣言します。
平成18年6月30日
新潟県三条市
|
|