餞心亭おゝ乃が中越地震で結婚式を中止した新潟市の夫婦に無料挙式をプレゼント(2006.8.7)

三条市横町2、餞心亭おゝ乃（大野真吉社長）は6日、一昨年の新潟県中越地震のため結婚式を中止した新潟市の夫婦に無料の挙式をプレゼントした。

餞心亭おゝ乃が中越地震で結婚式を挙げられなかった新潟市の河野夫妻に無料でプレゼントした挙式

同式場では、新潟県中越地震や7・13水害などの影響で結婚式を挙げられなかった夫婦に、毎月行っているブライダルフェアーのなかでの挙式を無料で提供しようと企画。新潟市に住む河野学さん(24)から、妻の一美さん(22)のためにと応募があり、この日の挙式が実現した。

パイプオルガンが響く厳粛な雰囲気のなかで挙式

河野さん夫婦は一昨年11月に結婚式を予定していたが、その前月に起きた中越地震で中止した。長岡市にある一美さんの実家は中越地震では大きな被害を受けた。さらに学さんは当時、自衛官で、被災者を助ける立場にあったため、結婚式どころではなく、挙式や披露宴を断念した。

2年遅れとなった挙式は同式場のチャペルで行った。パイプオルガンの演奏で厳粛な雰囲気のなか、モーニングの学さんと純白のウエディングドレスの一美さん、それに愛娘の帆夏（ほのか）ちゃん(2)が花嫁の幸せを祈るフラワーガールとして3人で入場。家族や友人など30人余りが参列し、結婚の誓いをかわした2人を祝福した。

神父の前であらたためて結婚を誓う2人

一美さんは、「あきらめていた結婚式を挙げられて、とてもうれしかった。一生の思い出になりました」と、最高の笑顔だった。

今回の企画では、中越地震の関係で河野さんを含めて3件の応募があり、9月と11月にほかの2件の挙式を行う。