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17日は熱帯夜で始まり、昼は記録的猛暑、夕方にはスコールのような猛烈な雨(2006.8.18)

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17日の三条市は熱帯夜で朝を迎え、日中は晴れて最高気温が38.7度の記録的な猛暑に。夕方になると一転してスコールのような激しい雷雨となり、落雷による火災や停電が発生。まるで熱帯にいるような天気だった。

17日午後5時47分の三条市消防本部前、雨雲が日差しを遮り、猛烈な雨にヘッドライトつけて第二産業道路を走る車

17日午後5時47分の三条市消防本部前、雨雲が日差しを遮り、猛烈な雨にヘッドライトつけて第二産業道路を走る車。

三条市消防本部の毎正時の観測では、明け方の最低気温は午前6時の26.9度で、一日の最低気温が25度以上の熱帯夜だった。

午前8時の33.1度で早々と真夏日を連続18日に更新。この時点ですでに盛夏に最も気温が上がる時間帯と変わらない暑さだったが、水銀柱はなおもうなぎ上りだった。

11時の36.8度で15日の36.1度を超える今夏最高を更新。午後1時の37.0度で37度台に突入し、1時24分に最高の38.7度を記録した。同消防本部の消防年報に記録される昭和53年以来の観測では、平成11年の38.9度に次ぐ猛烈な熱波だった。

しかし、夕方になると西の空から黒い雨雲が近づいてきた。同本部付近では午後5時半ころから雨が降り始め、ふだんなら車のスモールライトをつけるにも早いような時間だが、ほとんどの車がヘッドライトをつけた。

かと思うと、矢継ぎ早に雷が鳴り響くのと同時に一気にバケツをひっくり返したような土砂降りになった。

1時間単位で午後6時までに22ミリ、7時までに15ミリの累計37ミリの雨量を記録したが、午後6時をはさんで降ったため、激しく降った時間帯は30分くらいだったことからすると、1時間換算なら70ミリペースの猛烈な雨だった。

しかし、雨雲が通り過ぎるとぴたりと雨はやんで青空も広がり始め、夕立というよりは熱帯のスコールを思わせる雨だった。

この落雷で三条市や燕市、加茂市、新潟市などで午後6時ころから延べ11,626戸が停電した。三条市内では保内地区を中心に最大792戸が停電したが、1時間半後の7時半までに復旧。燕市では燕地区の小中川や二階堂、小牧や小高、で1,092戸、加茂市では五反田や加茂新田で260戸が停電したが、遅くとも9時ころまでに復旧した。

主な停電の原因は、落雷による電線の断線や柱上の開閉器の損害など。また、午後6時前には三条市新光町のアパートでは落雷による火災も発生した。

県央地域の17日夕方からの停電の発生、復旧状況
東北電力(株)新潟支店「新潟県内の停電の復旧について」(最終版)から抜粋
主な停電地区 発生時刻 復旧時刻 最大停電戸数
三条市/上保内、下保内 他 18:00 19:23 122
三条市/下保内 他 18:00 19:25 670
燕市/小中川、二階堂 他 18:02 21:21 714
燕市/小牧、小高 他 18:05 20:25 1,092
加茂市/五反田、加茂新田 他 18:18 21:04 260