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三条市・神明宮で1泊2日の庭燎の集いに小学生16人が参加(2006.8.20)

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新潟県神社庁は、17、18日の1泊2日で、三条市・神明宮(三上行雄宮司)と同神社庁で平成18年度庭燎(ていりょう)の集いを行い、市内小学生16人が参加して三条の歴史を探るオリエンテーリングや昔ながらの火おこしの儀も体験して、ほかでは味わうことのできない夏休みの思い出にした。

三条市・神明宮で行われた県神社庁など主催庭燎の集いで子どもたちに囲まれて火おこしの儀に汗を流す宮司

三条市・神明宮で行われた県神社庁など主催庭燎の集いで子どもたちに囲まれて火おこしの儀に汗を流す宮司

同神社庁の青少年対策部が中心となって、4年前から夏休みにあわせて行っている集い。子どもたちから心のよりどころとなる神社に親しみ、地域への愛情も深めてもらうのがねらいで、ことしは初めて泊まりがけで行った。

県内の神社の宮司20人余りが交代でスタッフとなって運営し、参加したのは3年生以上の市内小学生16人。2日間にわたって神明宮を中心に三条の歴史をさぐるオリエンテーリングや、自分で割ったまきを火に境内でカレーづくりを行い、夜は銭湯に入って神社庁に宿泊した。

境内で楽しみながらカレー作りに熱中する子どもたち
境内で楽しみながらカレー作りに熱中する子どもたち

境内で楽しみながらカレー作りに熱中する子どもたち

なかでも火おこしの儀の体験は、神社ならでは。集いのタイトル「庭燎」も神事の庭にたくかがり火のことで、2日間の締めくくりに火おこしの儀と献火の儀を行った。

それまで頭にタオルを巻き、Tシャツだった宮司が白装束に着替えると、子どもたちも神妙な顔つきに。三上宮司らは、こまのように回転させて木と木の摩擦で火種を起こす「火切り具」で火おこしした。

残念ながら湿度が高かったのか、20分余りかけても煙は出ても火はつかず、あきらめてマッチでろうそくに点火。子どもたちは汗を流し、顔を紅潮させて作業を続ける宮司の姿に、ガスコンロもライターもなかった時代の火をつける苦労や火の大切さを実感していた。

境内に火をたく献火の儀のあとは、拝殿で夕食パーティーで手作りの巻きずしをたべ、ゲームで遊び、午後8時に鎮火式を行って解散。子どもたちは、2日間の貴重な体験を夏休みの思い出に持ち帰っていた。