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県歴史博物館が三条鍛冶道場でバス見学ツアー「三条の鍛冶体験」(2006.8.20)
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長岡市・新潟県歴史博物館は、企画展・発掘が語る新潟の歴史2006「新潟の産業いま★むかし」の一環で19日、バス見学体験ツアー「三条の鍛冶体験」を行い、参加した20人は三条鍛冶道場で和釘作りに挑戦した。
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19日行われた県歴史博物館のバス見学ツアー「三条の鍛冶体験」で三条鍛冶道場で和釘作りに挑戦する参加者
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中越地域を中心に家族連れや夫婦など子どもからおとなまで20人が参加。同博物館に集合、バスに乗って来条し、午前中は現代の産業の(株)マルト長谷川工作所=三条市土場=でペンチづくりの工程を見学し、午後から三条鍛冶道場で和釘作りを体験した。
三条鍛冶集団の師範などを講師に、江戸時代からの鍛冶の指導を受けて、1人が5本ほどの和釘を作った。伊勢神宮は、1993年の式年遷宮で使う和釘や金物の製造を三条に依頼しており、三条の和釘は、いわば伊勢神宮のお墨付きだ。
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チビッ子もゴーグルをかけて挑戦
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この日は最高気温は34.3度(三条市消防本部観測)の猛暑で、材料を熱するコークス炉の付近は、40度を軽く超える暑さ。参加者は炎熱に顔を赤くして首筋にも汗を流し、真っ赤になった鉄を金づちでたたいて、和釘の形に仕上げていた。
「真っ赤になった鉄が怖い」と力が入らず、恐る恐る作業する人が多かったが、しだいに力のいれ具合に慣れてリズミカルな鎚音(つちおと)を響かせた。初めて三条市を訪れた魚沼市の公務員男性(39)は、「鉄がこんなに簡単に曲がるとは思わなかった」と鉄の特性の変化や昔ながらの鍛冶の技術に感心していた。
同博物館は9月10日まで開いている。油、鉄、やきもの、塩、うるしの5つを取テーマに、内の縄文時代から江戸時代の出土品と施設跡の復元を通じ、当時の人々がそれらをどのようにつくり、利用したかを解説。ま戸時代以降に発展した産業や現代産業の製造工程や製品もあわせて展示している。
ほかにも、体験イベントや9月2日には「新潟の鉄」をテーマにしたシンポジウムも開く。
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