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「ビジョンよしだ」流水プールで中学生が吸水口に吸い付けられて監視員が救出(2006.8.23)
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燕市・燕市吉田トレーニングセンター「ビジョンよしだ」の流水プールで今月10日午後、男子中学生の水着が直径10cmほどの吸水口に吸い付けられ、身動きがとれなくなる事故があったことがわかった。中学生にけがはなかった。
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中学生が吸水口に吸い込まれる事故のあった燕市吉田トレーニングセンター「ビジョンよしだ」の流水プール
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施設を管理する(財)吉田スポーツ振興事業団によると、10日午後3時半ころ、弥彦村の中学1年生の男子生徒(17)がウオータースライダーの着水地点にある吸水口付近で、中腰のような格好で水深90センチの水面から首から上を出しているのに女性監視員が気づき、近づくと生徒が助けを求めた。
女性監視員はすぐに助けようとしたが、プールサイドから生徒を引き上げることができず、男子監視員を呼び、男性監視員がプールの中に潜って状況を確認しながら約3分後に引き上げた。そのときに吸い込まれていた男子生徒のトランクスタイプの水着が破れたが、けがはなかった。
流水にプールには5カ所に水をろ過する吸水口が設置あるが、死亡事故のあった埼玉県の流水プールの流れを起こすための吸水口とは異なる。底から約10センチの高さにあり、直径は約10センチ。半円球形の穴のあいたふたを設置してある。
同施設では、埼玉県の流水プールでの事故を受けて、施設の緊急点検を行うとともに、アルバイトの監視員も含めて、採用時に行っている心肺蘇生やAEDの使用方法をあらためて受講させ、プールの機械スイッチの確認などを監視員全員が行い、安全対策を再点検した。
来月初めには、今回、水着が吸い込まれた吸水口も含めて、二重のふたを設置することにしていた。
今回の事故後、事故のあった吸水口に近づけないように水面にスポンジをつけたロープを張り、さらにウオータースライダーの着水地点から階段のある上り口と反対側の流水プールの方に行かれないさくを設置するなどして注意を促している。
先に岡山県でウオータースライダーによる事故もあったが、同施設では、ずっと以前からウオータースライダーの始点と着水地点にそれぞれ監視員を配備し、1人が滑り終わったら、次の人が滑るようになど、安全対策には万全を期していた。
同事業団の山崎昭男事務局長は今回の事故について、「残念なこと」と言い、今後、もっといい対応策があるのか検討していくと話している。
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