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9月2日に三条市で25年ぶりの県総合防災訓練、国、県、市が一体となって49機関から2,000人が参加(2006.8.28)
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国、県、三条市が一体となった平成18年度新潟県総合防災訓練が9月2日、25年ぶりに三条市を会場に行われ、49機関から総勢約2,000人が参加して地震を想定した大規模訓練が行われる。
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9月2日の成18年度新潟県総合防災訓練に向けて会場設営が進む旧三条競馬場跡地
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国土交通省北陸地方整備局と新潟県、三条市が主催。県は毎年、県内の自治体持ち回りで県総合防災訓練を行っており、三条市を回余情にするのは昭和56年以来25年ぶり。
また、国土交通省北陸地方整備局も所管の5県持ち回りで毎年、訓練を行っており、ことしは新潟県が開催県だったことから、初めて相乗りする形で県の防災訓練に参加する。
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中高層建物救出・消火訓練に使う訓練塔の準備
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訓練は旧三条競馬場跡地をメーン会場に午前7時から午後0時半まで行われる。新潟市で震度6強、三条市で同6弱を観測する下越地方中心の強い地震を想定。中心被災地の新潟市で応急救助活動が始まる一方、三条市は応急救助活動が遅れそうなため、自主防災組織と周辺住民がけが人の搬出と応急手当てに当たり、市は指定避難場所と救護所を設置し、避難住民の受け入れを開始する。
午前7時に旧三条競馬場跡地に県や市の職員自主参集する訓練で始まり、7時半に三条市同報警無線運用訓練で市内に設置した屋外スピーカーを使って訓練開始を放送する。
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応急組み立て橋
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その後、旧三条競馬場跡地で避難所設置や応急仮設トイレ設置訓練、ライフライン復旧訓練などを行い、三条署は交通規制訓練、北陸地方整備局は無人バックホウによる落石排除訓練、倒壊建物・がれきからの救出救護訓練、応急組立橋による復旧訓練、中高層建物救出・消火訓練など、関係機関や住民が参加してさまざまな訓練を行う。
信濃川をはさんで対岸の六ノ町側でも、北陸地方防災エキスパートや三条市消防団が三条管内堤防法面復旧訓練。応急組立橋は、幅員6メートル、最長で延長40メートルになる橋を架ける。
中高層建物救出訓練では、4階建ての建物の3階部分が押しつぶされたと想定して高さ9メートルの訓練塔を仮設して、救助と消火訓練を行う。
航空自衛隊、県消防防災航空隊、県警本部航空隊、国交省、第九管区海上保安本部の5機のヘリコプターも参加。また、会場には「炊き出し・体験・展示コーナー」も設置し、三条では初めて披露する国交省の現地対策本部車、降雨体験車も展示。炊き出し・非常食配布訓練では、7・13水害で三条市内の復旧作業を行った陸上自衛隊第30普通科連隊も参加する。
訓練の見学は自由で、一般の駐車は旧三条競馬場駐車場を利用する。
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