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県央研究所、子どもたちから古代米の稲刈り体験(2006.9.20)

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三条市吉田、(社)県央研究所(高野雅志理事長)は18日、「もうひとつの小さな稲刈り」と題して、健康食品としても注目されるイネの原種の特徴を受け継いだ古代米の稲刈りを、子どもたちから体験してもらった。

18日行われた県央研究所の古代米の稲刈りを体験する子どもたち

18日行われた県央研究所の古代米の稲刈りを体験する子どもたち

食育と地域農業の活性化に寄与しようと長年、コメの研究に取り組むなかで、3年前から同研究所そばの田んぼで古代米を栽培。わらの生産性を認識するとともに、減反地での生産の可能性を探るねらいもあり、田植えと稲刈りは地元の子どもたちに参加を呼びかけ、昔ながらの手作業を体験してもらっている。

お父さんに手伝ってもらってかまで「えいっ!」

お父さんに手伝ってもらってかまで「えいっ!」

今回は3歳から小学生まで13人とその保護者をはじめ、地元の菊田真紀子衆院議員や高橋一夫三条市長、県議、市議など合わせて約40人が参加。約3アールの田んぼに実ったムラサキや黒の穂をつけた7種類の古代米を収穫した。

台風接近によるフェーン現象で35.4度(三条市消防本部観測)まで気温が上がる猛暑のなか、長靴に軍手の子どもたちは農家の人の手ほどきを受け、顔を真っ赤にして中腰になってかまでイネを刈り取った。

毎年、稲刈りに参加している桑原かおりちゃん=西鱈田小5年生=は「自分の手で刈れるところがおもしろい。だんだん腰が疲れてきた」。毎日、当たり前に食べているコメが、収穫だけでも大変な作業であることを実感していた。

刈り取ったイネは束ね、乾燥させるためにはざ木にかける“はざかけ”も体験。1週間ほどこのままはざ木で干しておくので、同研究所では興味のある学校からの問い合わせを待っている。

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