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9月に入って三条市下田地区でクマの目撃情報が急増(2006.9.26)
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三条市下田地区で20日ころから連日、クマの姿や足跡が目撃されており、三条市では住民や行楽で下田地区を訪れる人に注意を呼びかけている。
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下田地区のクマの目撃情報のあった付近に立てたクマとの遭遇に注意を呼びかける看板
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下田地区ではことし5月、吉ヶ平で山菜採りの男性が体長170センチていどと思われるツキノワグマに襲われ、大けがをしている。さらに7月に上谷地、8月に塩野渕で1件ずつクマの目撃情報があったが、被害はなかった。
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荒沢で見つかったクマの足跡
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木の幹にざっくりと刻まれたクマの爪あと
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9月に入ってからも被害はないが、目撃情報は25日までに8件と急増。14日に長野、20日に荒沢で1件ずつ、そして22日は森町、江口、北五百川で1件ずつ、目撃情報があった。内容は足跡のほかにふん、カキやクルミの実を食べた跡、木の引っかき傷など。
24日午後6時半ころには、中浦の県道鹿熊中浦線沿いで車に乗っていた人が親1頭と子ども2頭を目撃。クマは道路を横断しようとしていたが、車のライトに照らされると横断せずに山側へ引き返した。25日には蝶名林でクリの木4本が折れて、周囲にクリの食べかすが落ちていたとの情報があった。
市の下田サービスセンターでは、目撃情報のあった付近に注意を呼びかける看板を設置し、自治会長を通じて各戸にちらしを配布してクマ出没を知らせ、注意を呼びかけている。
同センターによると例年、クマの目撃情報が増えるのは10月に入ってからで、「ことしは1カ月ほど早いようだ」とのこと。行楽シーズンで登山や山菜採りで下田地区を訪れる人も増えるため、山へは単独ではなく、複数で入るように求めている。
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クマやスズメバチ、サルなどによる被害への注意をうながす下田サービスセンターが作成、配布したちらし
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ちらしでは、クマに出会ったときの対応として、慌てず騒がない、大声で叫んだり石などを投げつけて興奮させない、クマは逃げるものを追いかける習性があるので走って逃げない、クマに気づかれたらクマから目を離さずにできるだけゆっくりと後ずさりしながら逃げないことなどをアドバイスしている。
また、同地区ではスズメバチの巣への対応や、サルによる農作物被害の相談もあったため、あわせて注意を呼びかけている。
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