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30日、10月1日の2日間、初めて三条市を会場にかんなくずの薄さを競う第19回全国削ろう会(2006.9.29)

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全国削ろう会三条大会実行委員会(大会会長・馬場政行三条削ろう会会長)は30日と10月1日の2日間、県央地域地場産業振興センターと三条商工会議所を会場に第19回全国削ろう会三条大会を開き、全国の宮大工や鉋愛好家などが参加する薄削り大会で鉋削りの高度な技術で競うほか大工道具コレクション展や子どもの削り体験などのイベントも行う。

会場の県央地域地場産業振興センター前に設置された第19回全国削ろう会三条大会の立て看板

会場の県央地域地場産業振興センター前に設置された第19回全国削ろう会三条大会の立て看板

同大会は、宮大工をはじめ大工道具や砥石(といし)を扱う人たちが、台鉋を使ってより薄く、幅広く、長いかんなくずを出すのを競うもので年2回、開かれている。三条市での開催は初めてで、全国から出場選手を含めて約520人の匠(たくみ)が来条する。

メーンは薄削り大会。地場産センターに80の台を設置し、その両側で競技者が幅1寸8歩(約5.5センチ)のヒバやヒノキ材を自慢の台鉋と腕を使って削り、向こう側が透けて見えるほどの「削り華」と呼ぶ削りくずの薄さをミクロンの世界で競う。

三条大会では、これまでの大会にはなかった順位を設けて上位入賞者に新潟県知事賞や三条市長賞を贈る。

ほかにもイベントが盛りだくさん。伝統的な日本建築の技術を職人が披露する技能の伝承、小刀や鉋など数百万円もする大工道具など100点余りを展示する大工道具コレクション、三条鍛冶道場一周年記念・和釘づくり体験。

さらに、利器工匠具や大工道具など県外業者も出店する地場産品等販売、ラーメンや焼きそばなど飲食品の販売、凧、瀬戸物販売、鉋削りを体験できる子どもの削り体験、伊勢神宮奉納和釘展示などを行う。

入場は無料で、だれでも見学できる。駐車場の不足が予想されるので、来場者はなるべく車に乗り合わせるか、公共交通機関を利用する。

また、無料シャトルバスを東三条駅-地場産センター間を40分間隔(東三条駅始発:30日午後1時半・10月1日午前9時半、地場産センター最終:2日間とも午後3時半)で運行する。コースは、東三条駅→一ノ木戸商店街→パルム→本町1丁目→本町5丁目→競馬場前→地場産センター。イベントの日程は次の通り。

9月30日
11:00-16:30 薄削り大会(試し削り)
11:00-16:30 「技能の伝承」=丸太削り、ふいご、鉋仕込、小鉋台入、鋸目立、墨坪彫り、鑿(のみ)柄入れ、釿(ちょうな)はつり
11:30-16:30 子どもの削り体験
13:00 開会式
10:00-16:30 大工道具コレクション(三条・燕リサーチコア)
10月1日
9:00-15:00 薄削り大会(本削り)
9:30-15:30 子どもの削り体験
10:00-14:30 和釘づくり体験
11:00-15:30 イベント「技能の伝承」
15:00 薄削り大会結果発表・表彰
9:00-15:30 大工道具コレクション