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全国削ろう会三条大会に延べ19,000人来場、薄削り大会1位は燕市の沖野さん(2006.10.1)
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9月30日と10月1日の2日間、県央地域地場産業振興センターなどで開かれた第19回全国削ろう会三条大会の薄削り大会で、燕市新堀、沖野昌男さん(63)=沖野工務店=が1位の新潟県知事賞を受賞した。
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第19回全国削ろう会三条大会の薄削り大会の入賞者、前列左から三条大会賞(4位)の初野さん、三条市長賞(2位)の工藤さん、県知事賞(1位)の沖野さん、削ろう会賞(3位)の豊田さん
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薄削り大会は、台鉋(だいがんな)でより薄く、美しい削りくずを競う。これまでは順位を決めていなかったが、今大会で初めて審査し、順位を決めて上位を表彰。削ろう会の本部役員らが審査し、削りくずの薄さ、厚さの均一さ、幅、長さなどを総合的に判断して順位を決めた。
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表彰を受ける県知事賞の沖野さん
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審査を受けた削りくず
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競技には、アメリカやドイツなど海外や国内各地から集まった約350人の削リストと呼ばれる宮大工や鉋愛好者らが参加。長さ3尺以上、幅1寸8歩以上のヒバやヒノキの角柱に鉋をかけた。
「削り華」と呼ばれる向こう側が透けて見えるほど薄く、美しい削りくずは、天女の羽衣か竜宮城の乙姫の衣装を思わせるようなふわりとした感触。「削り華」にさわってみた見物人は木材とは思えない柔らかな感触に驚き、職人の腕に感心していた。
また、主催者発表で来場者は1日目7,500人、2日目11,500人の計19,000人にのぼった。入賞者は次の通り。カッコ内は使用鉋と削りくずの薄さ。敬称略。
▲新潟県知事賞=沖野昌男・新潟県(大鉋5寸・8/1000mm)
▲三条市長賞=工藤一男・大阪府(寸八鉋・4.5/1000mm)
▲削ろう会賞=豊田勝彦・神奈川県(寸八鉋・6.5/1000mm)
▲三条大会賞=初野増夫・埼玉県(寸八鉋・7/1000mm)
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