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初めて三条市を会場にかんなの削りくずの薄さを競う第19回全国削ろう会三条大会(2006.10.1)
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台鉋を使ってより薄い鉋くずを出すのを競う競技の薄削り大会を行う第19回全国削ろう会三条大会が9月30日、県央地域地場産業振興センターと三条商工会議所を会場に開会し、大会参加者や一般入場者でにぎわった。
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9月30日、10月1日の2日間、開かれた第19回全国削ろう会三条大会の尺鉋(しゃくかんな)の実演
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全国の宮大工や鉋愛好者などが参加する薄削り大会を行うほか、丸太削り、ふいご、のこぎりの仕込みや目立て、小鉋台入れ、ノミ柄入れなど伝統的な日本建築に欠かせない道具づくりや技術を職人が披露する技能の伝承、大工道具コレクション展、和釘づくり体験、全国各地の利器工匠具や大工道具などの地場産品販売、子どもの削り体験などを行っている。
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与板の古式にのっとった鍛冶の実演
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全国各地の大工道具などの販売
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ヒノキやケヤキなど木の香りでいっぱいになった会場では、幅約26センチのヒノキの柱を削るデモンストレーションも行われ、職人が30センチ以上の大きな鉋を引いて、長さ数メートルの薄い削りくずを出すと見学者からは「すげ〜」、「見事らね」と拍手が起こった。
以前にはさみを作っていたという三条市内の70歳代の男性は「刃物の切れ味が使う人によって違うものだね」と話し、さまざまな分野の職人たちの技を見ることができ「楽しくて、何時間も会場にいる」と目を輝かせていた。
初日30日は、アメリカやドイツをはじめ日本各地の宮大工やかんなの愛好者など薄削り大会の参加者たちが会場入りし、翌日の競技に向けての試し削りや砥石(といし)で鉋の刃を研ぐなど準備を進めていた。競技の本削りは1日午前9時から午後3時ころまでで、表彰式を行って3時半に終わった。
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