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元三条市議山井伸泰氏が三条市長選出馬を正式表明、一騎討ちの様相(2006.10.21)

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元三条市議会議員の山井伸泰(やまい・のぶよし)氏(59)=三条市興野1=は21日午後、三条市体育文化センターで開かれた三条市長選挙の候補者擁立に向けた市議会議員有志の会合で、市長選出馬を正式に表明した。市長選告示の11月5日まで半月しかなく、先に立候補を表明した国定勇人氏(34)との一騎討ちとなりそうだ。

21日開かれた市議会議員有志の会合で三条市長選立候補を表明した山井氏

21日開かれた市議会議員有志の会合で三条市長選立候補を表明した山井氏

会合には山井氏のほか、三条市議の村上幸一、田中寿、高坂登志郎、原茂之、佐藤宗司、横山一雄、佐野徹の7市議が出席した。

田中市議は、選挙を聞かされたのは市長辞職の申し出の2日前で、突然の市長選に驚いたとし、同時に市長が事実上の後継者指名を行ったことに「こんな選挙のやり方はわたしは初めて」。辞職の理由に五十嵐川の改修にめどがついたことをあげたのには、被災した嵐南地区の世帯は血のにじむような努力をしており、決して終わったとは思っていないとした。

出馬の決意を語る山井氏

出馬の決意を語る山井氏

また、これから河川改修工事が本格化し、行財政の問題もこれからで、むしろこれから市長に一生懸命になってもらいたいたかったとし、「体が悪いかもしれませんが、投げ出されたと感じる」。議員の中から候補者を選べなかったことはわび、山井氏を紹介した。

山井氏は、出馬の経緯から話した。われわれ自らが判断し、負担し、決定するのが地方分権に必要なことで、たとえ市民が愚かであろうと、市長が、議員が、職員が愚かであろうと愚かなりに相談し、判断し、決定し地域をつくり上げていくという経験をを積み重ねていかなければ町はよくならない。これが地方自治の神髄と、持論を展開した。

そのうえで、諸君たちは愚かだから利口な人を連れてくるからその人たちに従いなさいという筆法は、あまりにも権力的なやり方だとの臭いを感じていたところへ、同級生や先輩や後輩から出馬の誘いを受け、これをチャンスと受け止めて、きょう、返事をしたと話した。

政策面では、地域は資本と人口の集積で良くなるという考えから、新潟、長岡にはさまれた現在の三条市では人口が少し足りず、合併による20万都市のまちづくりを目指さなければならないとし、「かつて結婚寸前までいった市町村とふだんから道付けし、雑草の生えない努力をする」と、さらなる広域合併への足場づくりを掲げた。

ほかにも、工業と農業の充実、教育や子育て支援にふれ、「応援してくださる議員の皆さんと語り合いながら、市政運営していけば十分、市長は務まると自信をもちました。その筆法の中で努力していきたい」と決意を示した。

山井氏は、昭和22年生まれ。中央大学卒業後、金融機関に勤務。県議会議員および国会議員秘書を経て、平成3年三条市議会議員選挙に初当選。連続3期12年間市議を務めて、平成15年4月の県議会議員選挙に立候補して落選。三条市長選挙が設定される前に来春の県議選出馬を表明して準備を進めていた。また、民主党新潟県連第9総支部幹事長を務めていたが週明けに離党を申し出て、無所属で三条市長選に立候補するとしている。