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市街地へ迫るクマ出没情報の非常事態に加茂市が初めてクマ対策本部を設置(2006.10.26)
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加茂市では、市内でクマの出没情報が多発し、市街地に近い地域からも情報が寄せられる非常事態に25日、市役所内に小池清彦加茂市長を本部長とする初めての加茂市クマ対策本部を設置。クマによる被害から人命を守るたに万全を期している。
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加茂市がクマの出没情報のあった付近に設置している注意を呼びかける看板
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今秋、県内では近年になくクマの出没情報が増加している。加茂市でも9月半ばからクマの出没情報が増え、10月に入ると連日のようにカキの木が折られたり、クマのふんが見つかるなどの情報が寄せられ、情報はことし5月22日から10月25日までに36件にのぼる。
市では、情報のあった周辺でクマに注意を呼びかける看板の設置、地域へのちらし配布などを行うとともに、人への被害の危険が高いところに、おりを仕掛けるなどして8月9日から10月9日までに6頭のツキノワグマを捕獲している。
これまで出没情報は黒水や下大谷、下高柳、西山など山手が中心だったが、22、24、25日には、市街地に近い八幡1、3丁目の民家の敷地内でカキを食べた痕跡があったことなどから、加茂市では「市内のすべての山とその付近が要注意と思われる」として、同市では初めての「クマ対策本部」を設置した。
同対策本部では、市民、区長、学校、猟友会、加茂署と連絡体制を組み、寄せられた情報にただちに対応し、市民の安全を守る最善の努力をし、方策を講じる。
また、クマを目撃したり出没を確認したりしたら十分に注意し、速やかに市役所の同本部へ連絡するよう呼びかけており、休日や夜間でも当直から担当者にすぐに連絡が取れる体制をとっている。
市では、山に入るときは鈴やラジオといった音の出る物を身に着けるなど、十分な注意を求めている。クマに関する情報は対策本部(電話:0256-52-0080)か、担当課の農林課と総務課へ連絡し、緊急の場合は加茂署(電話:0256-52-0110)へ通報する。
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