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燕中等教育学校でマダガスカルの駐日特命全権大使を招いて特別国際理解講座(2006.10.27)
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中高一貫教育校の県立燕中等教育学校(中山道夫校長・生徒166人)は26日、アフリカ東南の島国、マダガスカル共和国のジョスラン・ベルタン・ラディフェラ駐日特命全権大使を招いて特別国際理解講座を開き、生徒たちは大使の職務やマダガスカルについて学んだ。
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県立燕中等教育学校の生徒と席を並べて昼食を食べるマダガスカル共和国のジョスラン・ベルタン・ラディフェラ駐日特命全権大使
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ラディフェラ大使は午前11時前にニリーナ・ラソロ経済参事官、新潟マダガスカル友の会会長の宮田春夫新潟大学教授や新潟県国際交流会などともに来校。生徒は大きな拍手で迎えた。
マダガスカルの公用語はマダガスカル語とフランス語だが、生徒代表が英語で歓迎のあいさつ。マダガスカルの地理や歴史、文化などの紹介ビデオを鑑賞したあと、生徒からラディフェラ大使に質問した。
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特別国際理解講座でのラディフェラ大使
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質問は、日本との友好関係、日本からの輸入品で役に立っているもの、大使の仕事などについてで、生徒は順番に英語で質問した。
ラディフェラ大使は、日本から経済的、社会的、文化的な支援を受け、「皆さまをはじめ、日本の政府に感謝したい」と日本との友好関係を評価する一方、日本にどう思うかとの質問には、イラクへの自衛隊派遣にふれ、「戦争するのではなく、イラクの人を支援。そういう支援はすばらしい。日本は世界中でも尊敬されている国と思う」とも。
最後は生徒に「皆さんも将来、いろいろな国を見て回り、いろいろな国の人々の思いを感じ、その思いを世界のために貢献することになると思う」、「世界ではいろいろなことが起こっているが、世界はひとつの国になってきていると思う」とボーダーレス、グローバルスタンダードが進む世界に生きる生徒に期待した。
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生徒と一緒に手を合わせて「いただきます」
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講座のあと、一行は生徒と給食を食べ、午後からは燕市長や燕商工会議所を表敬訪問し、市内の玉川堂と本田製作所を訪れた。
同校では、「地域に立脚しつつ地球的視野で活躍できる国際的人材の育成」を教育目標に、国際理解にも積極的に取り組もうと年に数回、外国人や外国でさまざまな活動をした日本人などを講師に国際理解講座を開いている。
この日の特別国際理解講座は、本県に大使を招いた新潟マダガスカル友の会のメンバーに同校の保護者がおり、同校が国際理解に積極的なことなどから大使の学校訪問が実現。同会によると、駐日大使の学校訪問は珍しいと言う。
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