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秋の自然に囲まれて三条市の市民団体ノジコの会が道心坂の林道にオオヤマザクラの苗木20本植樹(2006.10.30)
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延長4.2キロのオオヤマザクラの桜並木の復活をと、三条市の市民団体ノジコの会(関根伊知朗会長)と環境パートナーシップ会議さんじょうは、29日午前9時から道心坂一般廃棄物最終処分場わきの林道でオオヤマザクラの苗木20本を植えた。
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道心坂の林道でオオヤマザクラの苗木を植える三条市の市民団体ノジコの会会員
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会員7人が参加し、林道の頂上付近から順に高さ2メートルのオオヤマザクラの苗木を植えた。あわせてこれまでに植樹した苗木の下草を刈ったり、つるをからみつけてオオヤマザクラの生育を妨げるクズを根元から取りはらったりと手入れした。
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初めて設置したベンチ
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今回は初めてベンチも設置した。ベンチはコンクリートの台を脚に、旧三条競馬場の廃材を載せて固定したシンプルなもので、7基を林道わきに設置。満開のオオヤマザクラをベンチに腰掛けてゆっくりと鑑賞してもらおうという趣向だ。
作業を始めるころは雨が降っていたが、1時間ほどで青空に変わり、雨具を脱いで作業に精を出す参加者。草を刈ったり、穴を掘ったりに「意外と重労働だね」と息を弾ませていたが、作業の合間に見つけたマユミの赤い実やキノコを関根会長が解説し、秋の自然に囲まれて気持ちのいい汗を流していた。
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作業中に見つけたマユミの実
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植樹した林道は、30年余り前に三条市内に住む篤志家が、1,000本のオオヤマザクラを植えたが、今は90歳を過ぎて植えたサクラを管理する人はなく、木は枯れて600本ほどに減った。その話を聞いた関根会長が、1,000本の桜並木を復活させようと地権者の了解を得て2003年から同会で植樹や間伐に取り組んでいる。
これまでに290本を植樹し、これでオオヤマザクラは約900本に。関根会長は、金と人手があればあっという間に完成すると言い、次回の植樹には大勢が参加し、管理などにも興味をもってもらえればと話していた。
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