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国上寺で柴燈大護摩と火渡り大祭、秋晴れで信者とカメラマンでにぎわう(2006.11.4)
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燕市国上、雲高山国上寺(山田光哲住職)で3日、恒例の秋季大護摩と火渡り大祭が行われ、護摩の火をに願いを託す信者と名物の火渡りにシャッターチャンスをねらうカメラマンでにぎわった。
午前10時から講堂で大護摩奉修、正午から詩吟と踊りの奉納、午後1時過ぎから本堂で法楽、そして午後1時半から朝日山公園の道場で柴燈大護摩(さいとうおおごま)と火渡り大祭が行われた。
同寺の柴燈大護摩は江戸時代後期でいったん途絶えたが、先代住職が21年前に復活させ、あわせて火渡り大祭も行うようになって信者はもちろん、観光や写真撮影で訪れる人が増えて名物行事となっている。
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赤々と燃え盛る柴燈大護摩
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この日は秋晴れに恵まれ、強い日差しの下、朝日山展望台と五合庵を結ぶ千眼堂吊橋を朱傘に守られた山田住職と山伏の白装束の僧りょがゆっくりと渡ると、いよいよハイライトの火渡りの始まりだ。
柴燈大護摩は、護摩木を井げた形に積み重ね、ヒバやスギの葉で覆ったもので、背丈ほどの高さがある大きなもの。山伏問答などの前作法で始まり、道場を結界して多くの僧りょが読経を行うなか、火を入れると火だるまのようになって赤々と燃え上がった。
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山伏に続いて火渡りする参拝者
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参拝者がけがれや病気のところをさすった撫木(なでぎ)も燃やし、導師が修法。炎が収まると、まだ赤さが残る炭の上を緋色の衣をまとった山田住職を先頭に山伏、参拝者が次々と渡り、天下泰平、国家安泰の大願から参拝者の心願成就などを祈っていた。
白装束をまとった人のなかにも思いがけない暑さに飛び上がる人もいれば、お母さんは我が子のためと子どもをおんぶして渡り、どれだけ心頭滅却できたかはともかく、御利益を授かろうと苦行に挑んでいた。
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