農作業風景・燻炭(くんたん)焼き

2006/11/7 9:37:20

収穫したイネのもみ殻は、焼いて燻炭(くんたん)にしました。燻炭は農作物を丈夫に育てる肥料として田んぼや畑にまかれました。

保温効果があるため、霜の防止対策としてまくこともあったようです。

この時代は、稲刈りをして米を収穫したあとでもわらやもみ殻を保存しておくため、捨てるものは何もありませんでした。

保存したわらは、むしろや俵として、もみ殻は燻炭として次の収穫まで大切に利用され、農家の生活に役立てられていました。

もみ殻の山に煙突を立てて燻炭を焼く風景は、収穫期である秋の風物詩であったと言えるでしょう。

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