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加茂市・丸山遺跡に芝生公園「加茂市二万年前旧石器公園」竣工(2006.11.11)
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加茂市は11日、同市上大谷地内の丸山遺跡に整備した「加茂市二万年前旧石器公園」の竣工式記念式典を行い、市内最古の人類の足跡を残す約2万年前の遺跡が広がる地に誕生した公園の完成を祝った。
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11日竣工した加茂市二万年前旧石器公園、手前にあるのは市指定史跡をしるす看板
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竣工式は公園内で行う計画だったが、雨のために加茂市市民福祉交流センター「加茂美人の湯」に移して行った。小池清彦加茂市長をはじめ、施工業者や地元区長、市議、来賓の菊田真紀子衆院議員や金谷國彦県議など70人余りが出席し、小池市長など14人がテープカットを行って公園の完成を祝った。
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「加茂美人の湯」で行われた竣工記念式典
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丸山遺跡は大谷川左岸に位置し、丘陵の裾部から張り出した段丘上に後期旧石器時代の遺跡が広がる。平成14年から加茂市教育委員会が約216m2の発掘調査を行い、やりのように使ったと思われるナイフ形石器、木や骨の加工に使った彫刻刀形石器など、およそ2万年前の石器約400点が出土し、平成15年5月に市指定史跡にしている。
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大谷川左岸の段丘上に広がる公園の芝生
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その遺跡を広く知っていもらい、市民の憩いの場にもなればと平成17年度に同公園の建設に着工した。芝生公園で、8,749m2の敷地のうち8,100m2遺跡広場に芝生を敷き詰めた。
ほかにはベンチ、18台分の駐車場、その前にトイレを設置し、年度内に東屋も建設する。平成14年度からの発掘調査や周辺道路の整備を含めた総事業費は4826万6000円で、公園整備に関する事業費は3146万8000円。
公園は加茂市街地から国道290号線で「加茂美人の湯」の方へ向かい、七谷小学校手前を左折して約3キロのところ。公園の利用は自由だが、雪のシーズンが間近で、本格的な利用は来年からになりそうだ。
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