第11回金属研磨仕上げ技能競技会で燕市・山崎直子さんが2度目の最優秀大賞・新潟県知事賞に-(2006.11.20)

日本金属仕上げ技能士会と燕研磨工業会は、19日午後4時半から燕三条ワシントンホテルで、第11回金属研磨仕上げ技能競技会の表彰式を行い、最優秀大賞・新潟県知事賞に2003年に続いて2度目の受賞となった燕市・山崎研磨工場の山崎直子さん(46)＝燕市大曲＝をはじめ入賞者10人を表彰した。

19日行われた第11回金属研磨仕上げ技能競技会の表彰式で二度目の最優秀大賞・新潟県知事賞を受ける山崎さん

研磨業界の技術向上とPRを目的に平成7年から毎年、開いている競技会。ことしの課題はステンレス素材の貯金箱で、ミラー仕上げやつや消しのサテンデザインを施し、その技術を競った。

燕と三条を中心に新潟、長岡、遠くは群馬県から35社、49人の応募があり、うち、これまで最多の33人が課題を提出した。

10月31日に審査を行って最優秀大賞の県知事賞、最優秀賞の新潟県技能士会連合会会長賞、優秀賞の燕市長賞を1点ずつ、奨励賞4点と特別賞3点の計10点の入賞を決めた。

表彰式では、入賞者に表彰状を贈った。受賞者を代表して最優秀大賞の山崎さんは「このような賞をいただきましたが、わたしもわからないこともたくさんありますし、できない仕事もたくさんあります。これからも一生懸命、続けていきたい」と述べた。

山崎さんは、同競技会に参加した唯一の女性で、2003年にも最優秀大賞を受賞している。山崎さんが研磨の仕事を始めたのは、2002年に同賞を受賞した山崎正明さんと結婚して2人目の子どもを出産した20年ほど前から。家事や育児をしながら正明さんの家業を手伝い、技術を身に付けた。

今回の課題を仕上げるのに2日間かかった。燕では研磨の仕事をする女性も多いが、競技会の課題を仕上げる時間がとれない人も多いのではと話し、女性のレベルアップに期待していた。受賞者10人は次の通り。

第11回金属研磨仕上げ技能競技会で燕市・山崎直子さんが2度目の最優秀大賞・新潟県知事賞に(2006.11.20)