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「職人塾」第二章(三条工業会コース)の講座「金型製造業」が開講(2006.11.22)
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若者の就職支援を図る「職人塾」第二章(三条工業会コース)の講座「金型製造業」が21、22日の2日間、三条市で開かれており、20歳代を中心とした塾生7人が参加して金型メーカーの工場を見学したり、社長講話を聴いたりしてものづくり企業への理解を深めている。
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共和工業(株)展示室でサンプルを見る塾生
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「職人塾」は、経済産業省委託の新潟県ジョブカフェ事業の一環。昨年度から行っているもので、三条市、燕市、長岡市などを会場に開き、30歳代半ばくらいまでの求職者に企業見学や実務体験、経営者や社員から話を聞くなどしてもらい、就職を支援するもの。今年度、三条市では三条工業会コースとして「金型製造業」と12月開催の「プレス・溶接業」の2講座を行う。
この日の「金型製造業」の講座には、長岡、新潟、燕の22歳から37歳までの7人が参加。初日21日は、午前10時から三条鍛冶道場で三条市帯織、(株)小林金型工業所の小林満社長から、金型の種類や技術、工程などについての講話を聴き、午後から三条市上須頃、共和工業(株)を見学した。
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三条鍛冶道場で(株)小林金型工業所社長講話
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共和工業(株)では、本社工場と近くの計4つの工場を回り、生産現場や最新鋭の機械設備などを見学。同社の金型で作ったサンプルの展示室では、携帯電話や薄型テレビのボデーなどの家電製品、自動車のダッシュボードやバンパー、ユニットバスや浄化槽などの住宅資材、産業資材、精密部品が展示されており、同社の担当者から「金型業界はメーカー相手で表に出る業界ではないが、あらゆる工業製品のもとになるもの」との説明に、今回初めて金型業にふれた人も多い塾生も納得。
さらに、設備的には日本を上回る中国との競争に勝ち続けるためにも「他のやったことのないむずかしい金型に挑戦し、付加価値をつけた仕事をする」、また、ほとんどの工程で機械化されているが「最終的に必要なのは、人間の目と皮膚。職人技が必要な業種」などの担当者の説明をメモを取りながら真剣に聞いた。工場内ではコンピューターを使った3次元での設計、その種類では世界最大の機械などを興味深そうにのぞき込んでいた。
塾生は、このあと、三条鍛冶道場で就職相談などのカウンセリングを受けた。2日目の翌22日は、三条市上保内、(株)渡辺工作所午後と同市南四日町、(株)一心金型を訪問し、社長による講話、社員による体験発表、工場見学、機械操作の体験を行う。また、希望者には市内7社との金型加工業個別就職面談会も行うことにしている。
関連リンク
11/21,22金型製造業、12/12,13プレス・溶接業で「職人塾」第二章(三条工業会コース)(2006.11.20)
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