第2回:日本を代表してスピーチ
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2006年6月5日掲載 |
IPU国際会議で発言する菊田衆院議員
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会議は5月7日に始まり、世界143カ国より参加した国会議員が「平和、安全保障」「環境」「女性の人権問題」「アフリカの開発」「エイズと子供」など、さまざまなテーマについて討論を行いました。
まず、ノーベル平和賞受賞者でケニアの環境副大臣でもあるワンガリ・マータイ女史の講演で「もったいない」キャンペーンを展開し、日本古来のモノを大切にしようという精神が世界に広められていることを知り、大変感激しました。
IPU国際会議が開かれたケニヤッタ国際会議センター
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私は「天然資源の管理に対する女性の貢献」というテーマで発言し、「女性を重労働から解放し、等しく教育の機会、就労の機会を得るよう、また意思決定の場により多くの女性が参加できるようあらゆる措置を取るべきだ」と発言しました。
日本にいると「水不足」という感覚が理解できませんが、世界では大変な水不足が起こっており、アフリカでも最大の問題になっています。
木の葉っぱについたわずかな水滴をバケツに集めている涙ぐましい努力は、私たち日本人には想像もできないことです。
水くみ、水の管理は女性の仕事であり、生活の場と水場を一日に何往復も繰り返し、数十キロの道のりを歩くことが日課になっています。そのため小さな女児も学校へ行く機会がなく、女性には教育や就労の機会が与えられません。
ナイロビの学校のようす
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私は、「日本はODAによる給水施設の建設や技術者の養成に取組んでおり、その結果、村の女性が水くみ労働から解放され村の識字教室に通えるようになったり、流産や皮膚病が激減した」ことなど、具体的な事例をあげて発表しました。
また、「女性の人権をめぐる問題」についても発言し、女性や少女に対する暴力の根絶に向けて各国がよりいっそう強力に取り組むべきだと訴え、賛同の拍手を得ました。
世界ではさまざまな慣習、伝統、宗教的な理由もあり、女性器の切除、性的搾取、乳児殺し、強制婚、人身売買、レイプ、拷問が後を絶ちません。
国際的に人身売買されている女性は年間200万人に上るとも言われ、そのほとんどが貧困家庭出身者、政情不安にさらされている地域の女性たちです。
女性に対するあらゆる差別と人権侵害をなくし、女性の経済的な自立を促していくために各国議会が協力して具体的な立法などに取り組んでいかなければなりません。
…続く
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【菊田まきこ事務所】
〒955-0046 三条市興野三丁目11番1号
電話/0256-35-6066 |
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菊田真紀子
新潟4区選出衆議院議員
衆議院議員 菊田真紀子 オフィシャルサイト
【略歴】
昭和44年(1969)
昭和63年(1988)
- 新潟県立加茂高校卒業(中学・高校とバレーボール部のキャプテンを務める)
- 中国黒龍江大学留学
- 国際交流ボランティア活動
平成7年(1995)
平成11年(1999)
平成12年(2000)
- 衆議院議員選挙新潟4区自由党公認で初出馬、2,694票差で惜敗
平成15年(2003)
平成17年(2005)
- 衆議院議員選挙新潟4区に民主党公認で出馬、2期目の当選
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関連リンク
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