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三条市内の鍛造工場でエアードロップハンマーに頭を打ち付けられて20歳男性死亡 (2007.1.24)
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23日午前10時半ころ、三条市上保内、(株)大栄鍛工所(橋本円社長)で作業をしていた同社従業員の三条市荒町1、五十嵐和生さん(20)が鍛造機械のエアードロップハンマーに頭を打ち付けられて頭部外傷により死亡する事故があった。
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死亡事故のあった大栄鍛工所
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三条署によると五十嵐さんはトラックの部品の型押し作業中に、型押しした部品が落ちたため取ろうとしてハンマーの下側に頭が入り、そのときに上にあったハンマーが打ち下ろされて五十嵐さんの頭部を打ち付けたことにより即死したとしている。
原因などは捜査中だが、ハンマーを打ち下ろすための右足のペダルを五十嵐さん自身が踏んだとみている。また、機械は安全装置をつけなければならない義務機械ではないが、日ごろの安全確認や安全教育が徹底されていたかなど関係者に事情を聞いている。
五十嵐さんが操作していたエアードロップハンマーは、高さ4m、幅128cm、奥行き108cmの機械で、ハンマー部分は41cm四方の重さ約1トン。足でペダルを踏んで操作する。
エアードロップハンマーは、1,000℃くらいに熱した材料を金型を付けた金床に置き、同様に金型をつけた巨大なハンマーで打ち付けることによって成型するもの。同様の機械を使っていたことがあるという元製造業会社役員によれば、三条市内でも多くの事業所で使っていると言う。
炉から出てきた真っ赤に熱せられた材料を金属製の長いはし(やっとこ)などではさんで金床の上に置いて作業するため、ハンマーの下に手や頭が入ることはありえない。ほかのことをしようとする場合にはペダルから足をはなしてから行うはずで、今回のような事故を聞いたのは初めてと言う。
経験不足だったのかなと印象を受けたとも話していたが、各社ともあらためて安全管理に気を引き締めているのではないかと話していた。
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