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三条商議所が三条産地をPRするDVD「熾盛の国 鍛冶のまち・三条和釘物語」制作 (2007.2.1)
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三条商工会議所の販路開拓促進委員会(加藤敏敦委員長・委員18人)は、三条産地全体を映像でPRしようと、いわば三条のイメージアップを図るプロモーションビデオのDVD「熾盛(しせい)の国 鍛冶のまち・三条和釘物語」を制作した。
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三条商工会議所の販路開拓促進委員会が制作したDVD「熾盛(しせい)の国 鍛冶のまち・三条和釘物語」
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1月31日午前10時から三条商工会議所で加藤委員長らが制作発表会を開き、説明した。国内外の見本市や展示会、イベント会場で上映して産地のイメージアップツールとすることが目的で、会員企業には無償で貸し出し、販促や社員教育の利用などでも役立ててもらう。
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DVDに収録された映像
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また、三条の産業のルーツを多くの市民にも知ってもらおうと三条鍛冶道場や市立図書館など公共施設や関係機関に配布して放映を呼びかけるほか、市内小中学校での利用呼びかけなども行い、教育や観光での活用も図る。
「五感にふれ、見る人に印象的に思ってもらえるもの」がコンセプト。三条のものづくりの原点でもある和釘をテーマに、地場産業の歴史とオンリーワンの重みを伝える。
タイトルにある「熾盛(しせい)」は、燃え上がる火のように勢いが盛んなことの意で、産地の過去と未来を表現。見本市などでの立ち見を考えて、短めの8分に編集した。
DVDは、コークス炉の中のオレンジ色の炎が現れ、その中から取り出される真っ赤に熱せられた和釘の材料の鉄、それを鎚で打つ映像と音で始まる。
三条市を流れる五十嵐川の風景もまじえて三条の和釘を紹介。神宮司庁の協力で伊勢神宮が社殿を建て替える20年に一度の式年遷宮の写真も収録。その建て替えに使われた和釘や金具を三条産地が請け負ったエピソードを説明し、伝統技術の継承から「新しい物語が始まった」と未来につなげる。
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制作発表会の三条商工会議所販路開拓促進委員会の加藤委員長
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制作に昨年6月から半年を費やし、同委員会の若手経営者を中心にテーマの選択やシナリオづくりから始めた。すぐに古くならないように内容を練り、ハイビジョン対応HDカメラで撮影、編集した。
ナレーションは俳優で声優やナレーターもこなす舟田敬さん。コークスや炭をイメージした黒い紙製のパッケージの配布用とプラスチックケース入りのレンタル用とで合わせて130枚を制作、制作費は210万円だった。
同委員会では、DVDのシリーズ化を考えており、今回は現在の産業に至るまでの「鍛冶技術のルーツ編」という位置づけ。加藤委員長は、シリーズ完成に数年はかかると思うが、全5編くらいのシリーズで産業の変遷を残せればと話していた。
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