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越後三条鍛冶組合が発足、鍛冶技術の継承と発展、「越後三条打刃物」の伝統的工芸品指定を目指す (2007.2.2)

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越後三条鍛冶組合の設立総会が1日、三条ロイヤルホテルで開かれ、三条市の鍛冶職人ら22人を組合員に発足。組合長に設立発起人代表の日野浦司さん=日野浦刃物工房=を決め、三条伝統の鍛冶技術の継承と発展、さらに伝統的工芸品に「越後三条打刃物」としての指定を目指して第一歩を踏み出した。

組合員22人で発足した越後三条鍛冶組合の設立総会

組合員22人で発足した越後三条鍛冶組合の設立総会

総会には組合員や事務局など20人余りが出席し、組合規約、組合役員、事業計画案、伝統的工芸品指定の申出を審議し、すべて原案通り決めた。

初代組合長に就いた日野浦さん

初代組合長に就いた日野浦さん

組合には総務、研修事業、ブランド確立、販路開拓の4委員会を置く。平成19年度の事業計画は、研修事業委員会は今は製造されていない鍛冶に使用する機械や部品の確保をする「伝統機械並びに部品確保事業」や「伝統技術継承事業」。ブランド確立委員会は三条鍛冶の技術やアフターケアを盛り込んだ「パンフレット作成事業」や鍛冶の技を使った土産を開発する「越後三条土産開発事業」、販路開拓委員会は、卸業界との連携強化事業などを行う。

伝統的工芸品の指定に向けた準備は、数年前から市や会議所が協力して進めており、今年度中には経済産業省に申請をしたい考えで、翌週、事務局が経済産業省に出向いての初めてのヒアリングを受ける。

同組合は、鍛冶の技術でものづくりする人、趣旨に賛同する人が一体となり、三条市の伝統である鍛冶技術の継承と発展を目指すのが目的。同時に三条産地の包丁、切り出し、鉋(かんな)、蚤(のみ)、鉈(なた)、鉞(まさかり)、鎌(かま)、木鋏(きばさみ)、奴床(やっとこ)、和釘の10品目を「越後三条打刃物」として伝統的工芸品の指定申請をする団体として設立した経緯もある。