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三条市・本成寺で節分会の鬼踊りは昨年の3倍の1万5000人の人出で大盛り上がり (2007.2.3)
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三条市・法華宗総本山本成寺(椿沢日壽貫首)では3日、同寺で恒例の節分会を開き、名物行事の鬼踊りを行った。土曜で好天にも恵まれて子どもたちも多く、昨年の3倍の15,000人(三条署発表)の人出でにぎわった。
「立春」の前日に行われる春を呼ぶ行事。前日に少しだけ積もった境内の雪はすっかり溶けてなくなり、午後3時まで8.0度(三条市消防本部調べ)まで気温が上がる穏やかな陽気となった。
鬼踊りは午後1時と3時から2回、本堂で行った。椿澤貫首をはじめ山内寺院住職が読経、参拝者の頭上を木剣を打ち鳴らして厄災を払い、鬼踊りが始まった。
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鬼に抱き上げられて恐怖にこわばる子ども
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三条の金物にちなんだ金づちや金棒などを手に赤、青、黄、黒、緑の鬼と白装束の三途川婆(そうずかば)が、ドラの音とともに本堂に設置した舞台に次々と上がり、口上にあわせて鬼踊りを披露した。
ことしは鬼踊りを演じる本成寺鬼踊り奉賛会の三途川婆の世代交代の年で、踊りの後半には、新旧2人の三途川婆が登場するというスペシャルな鬼踊りを見られた。
縁起担ぎにか、親は子どもを鬼に抱いてもらおうと差しだし、抱きかかえられた子どもは恐怖で泣き叫ぶ子もいれば、泣くことも忘れて手足もそのまま固まったようになる子どももいた。
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境内をぎっしりと埋めた参拝客にもみくちゃにされる鬼や僧兵
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鬼たちがたっぷりと暴れたあと、椿澤貫首の「福は内!」の声を合図に参拝者が一斉に豆をまき。あられのように降る豆と僧兵に懲らしめられ、鬼は退散。境内を埋めた参拝客にもみくちゃにされながら鐘楼堂に入り、鬼は一発ずつ鐘をついて改心して幕となった。
節分会のもうひとつの名物、くじ入りの福豆は、ことしも25,000袋を用意していたが、あまりの人出に1回目が始まる午後1時ころにはすでに売り切れ、鬼踊りが終わってから買い求めようとした人は「え〜、もうないの」と残念そうだった。
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