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7・13水害仮設住宅に入居したお年寄りの交流の場「お茶の間広場」の記念誌『絆』発刊 (2007.2.21)
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3年前の7・13水害で被災して仮設住宅で暮らすお年寄りの交流、励まし合いの場になればと、三条市社会福祉協議会(坪井正康会長)は水害の半年後から昨年8月まで「お茶の間広場」を開設。このほど、その記録や思い出をつづった記念誌『絆(きずな)』を発刊した。
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発刊した『絆』を手に三条市社会福祉協議会の長田さん(左)と岩本事務局長(右)
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記念誌はA4版、44ページ。表紙の題字「絆」は、お茶の間広場の利用者で最高齢87歳の山本直さんの書で飾る。利用者や坪井会長の「あいさつ」に始まり、「開設までの経緯」、「開設」の章で活動内容、「交流の思い出」、「感謝の集い」、「その後のお茶の間」と続く。
それぞれに利用者やボランティア、交流した小学生、同協議会職員などが思いや感想を寄せている。1月31日に完成、300部を作成して利用者や関係者、関係機関に配布した。
「お茶の間広場」は、仮設住宅で暮らす高齢者の孤立を防ごうと、三条市ボランティア連絡協議会と三条市食生活推進委員協議会の全面的な協力で17年1月から18年8月まで週1回、三条市総合福祉センターで開いた。
市内6つの仮設住宅に分散入居する高齢者をバスで送迎。運営には小学生や各種施設、ボランティアグループなど大勢がかかわり、話をしたり、体操をしたりして昼食は手づくりの料理をふるまった。
記念誌の制作について、三条市社会福祉協議会の岩本直久事務局長は、7・13水害という大きな災害を風化させないことが一番の目的と言う。お茶の間広場で生まれた絆はどんどん広がり、今もつながっているということを記録として残したかったとも。
お茶の間広場を担当し、記念誌を編集した同協議会職員、長田美智留さんは、かかわった人たちが気持ちをストレートに原稿に書いてくれたのが、うれしかったと言い、今も経済的な問題を抱える高齢者もいるが、「力を出させるのは人と人とのつながり」と大きな成果を得た記念誌の完成を喜んでいる。記念誌は、三条市社会福祉協議会や三条市立図書館で閲覧できる。
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