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五十嵐川に関する検討会IIが五十嵐川改修で市民と行政の役割分担を含む提案書を提出 (2007.2.28)
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三条市民49人でつくる「五十嵐川に関する検討会II」は、五十嵐川の河川改修に伴う川の具体的な利用計画や整備計画や維持管理のあり方を市民と行政の役割分担を含めて提案書にまとめ、27日午前10時から三条市役所で行われた提案式で三原田一男県五十嵐川改修事務所長と国定勇人市長に手渡した。
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提案書の内容を説明する五十嵐川に関する検討会IIのメンバー
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新潟県五十嵐川改修事務所と三条市五十嵐川・刈谷田川改修対策室は、河川改修に住民の声を反映させようと、まず平成17年度に「五十嵐川に関する検討会」を設置。そこでまとまった提案内容をさらにゾーンごとの具体的利用計画と、望ましい維持管理のあり方をまとめるため、昨年6月に「五十嵐川に関する検討会II」を設置した。
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三原田新潟県五十嵐川改修事務所と国定市長に提案書を手渡す検討会IIメンバー(いちばん右)
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検討会IIは、先の平成17年度の検討会のメンバー28人に新たに公募の市民4人、自治会代表10人、各種団体など7人を加えた計49人で構成。信濃川との合流点付近、一新橋付近、田島・三竹破堤点付近、渡瀬橋上流部の4つのゾーンについて、現地視察などを含む6回の検討会で意見交換を重ね、提案をまとめた。
各ゾーン共通の提案としては、常に水が流れる低水路より一段高い部分の敷地「高水敷」に設置される管理用通路に散策路としての機能をもたせるとしたほか、5カ所のトイレの設置、行政まかせではない河川敷の草刈りを示した。
ゾーン別の整備計画では、水防活動用の土砂を堤内地に積み上げて備蓄する部分「側帯」を利用した河川公園、フラワーベルト、階段護岸、サケの観察広場などとし、破堤地点には「7・13水害メモリアルパーク」を整備し、記念碑やモニュメントの設置も提案している。
提案書を受けた県と市は、提案をできるだけ尊重し、19年度中に実施計画を作成するとし、国定市長は市民と行政の役割分担まで示した提案は画期的なことと評価し、「五十嵐川をみんなの手で育てていくことが復興」と町ぐるみの取り組みに期待した。
また、検討会IIでは今後、行政まかせではなく、自分たちでできることをやっていく考えに賛同する人の集まる「有志の会」を3月をめどに発足させ、五十嵐川に関するさまざまな活動を行っていくことにしている。
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