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燕更生福祉会の小規模多機能型居宅介護事業所・生きがいステーション「保内の杜」が22日に開所 (2007.3.18)
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社会福祉法人燕更生福祉会(本部燕市・岡田健一理事長)では、同法人初の小規模多機能型居宅介護事業所・生きがいステーション「保内の杜(ほないのもり)」=三条市上保内=を22日、開所する。
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22日に三条市上保内で開所する燕更生福祉会の小規模多機能型居宅介護事業所・生きがいステーション「保内の杜(ほないのもり)」
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小規模多機能型居宅介護は、平成18年度の介護保健制度改正で新たに創設された「地域密着型サービス」のひとつ。地域密着型サービスは、高齢者が介護が必要な状態になっても可能な限り、住み慣れた地域で生活を続けられるよう創設された。
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デイルーム・食堂
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小規模多機能型居宅介護事業所は、通い(デイサービス)を中心に、泊まり(ショートステイ)、自宅への訪問(ホームヘルプサービス)の3つのサービスを組み合わせて提供。サービスごとに分かれていた施設を1つの施設に集約することで、利用者の負担を軽減する。
「保内の杜」は初めて同法人が開所する小規模多機能型居宅介護事業所で、三条市内では先に田島2地内に県央福祉会が開所した施設に続いて2施設目になる。
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3つの浴槽を備えた浴室
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建物は鉄骨二階建て、施設面積は823.59平方メートルで総事業費は約2億1600万円。1階はデイルーム・食堂、テラス、浴室・脱衣室、調理室、宿泊用居室、事務室、2階は相談室、地域交流スペース、倉庫などを備える。将来的にグループホームを開設する計画もある。
内装は杜(森)をイメージし、壁の色はアイボリーで、床などのブラウン、カーテンのグリーンをアクセントにした明るく落ち着いた色調だ。宿泊用の9つの居室の名前は、木の種類から山茶花、五葉松、花水木など。地域の人と話し合って名称を決め、「植木の保内」にちなんだ。
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木の名前の宿泊用居室
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登録定員は25人、基本料金は要介護区分によって異なる定額制。職員は15人で、新しいタイプの事業所で、さまざまな対応が求められると予想されるため、全職員を経験者とした。
「制度にしばられないで、利用者のために」が、この仕事に携わる夢という蒲沢敦子センター長。これまでの制度では利用者に不便をかけていると感じる部分もあったが、「保内の杜」では小規模多機能を生かし、利用者に家にいるのと同じ感覚で利用してもらうことができればと言う。
さらに地域のボランティア育成や交流も進め、「理想と目標をもってそこに向かう」決意で、「出会えてよかったと思われる職員、事業所でありたい」と未来像をイメージし、期待を膨らませている。
18日は同所で竣工式、開所前日の21日は内覧会を行う。内覧会は午前10時から午後4時までで、だれでも見学でき、JAにいがた南蒲女性部の茶道教室受講者が抹茶をふるまい、午前11時と午後2時半からの2回、地元の三松会が大正琴と踊りを披露するので、大勢の来所を呼びかけている。
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