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冬へ逆戻りの寒波でも大崎山では野生種のサクラがほころび、キクザキイチゲ咲く (2007.3.18)
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3月の声とともに春本番どころか、冬へ逆戻りしたような冷え込みが続いている。ソメイヨシノの開花をイメージするのも難しいが、三条市・大崎山では早くも野生種のサクラがほころび、キクザキイチゲの花が咲き、季節の着実な足取りを実感できる。
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大崎山に咲くキクザキイチゲ
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大崎山で咲き始めたサクラはオクチョウジザクラ(奥丁字桜)。関東以西に分布するチョウジザクラの変種で、北陸や東北の山地にふつうに生える。
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グリーンスポーツセンター付近のオクチョウジサクラはかれんな花一輪
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チョウジザクラの名前は、がく筒が長く、花びらが水平に開くのに由来。花はソメイヨシノよりひと回り小さくて数も少ない。色もソメイヨシノのような赤みはなく、見てもサクラと気づかない人も多いだろう。
大崎山の舗装道路を上ると、三条市グリーンスポーツセンターへ入る道の手前、左側に自生する。18日はたくさんついたつぼみのなかで1輪だけが咲いていた。
舗装道路を上り始めたあたりには、キクザキイチゲが群生する。山野に生えるキンポウゲ科の多年草。名前は文字通り、花がキクのそれに似るのに由来するが、茎は10センチほどと短く、花直径2、3センチ。日が当たると開き、それ以外は花びらをすぼめて下を向く。
紫の花もあるが、この辺りにはあるのは、ほとんどが白花。まだ、日陰にところどころ雪が残る大崎山。春の自然の足音を求めて散策する季節がやってきた。
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