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三条市篭場地内の民家の庭に散り始めてなお見事なシダレウメの花 (2007.4.1)

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県内のサクラの開花はすでにカウントダウンだが、今の花の主役はウメ。三条市篭場地内の民家の庭には散り始めてもなお美しい樹齢60年以上のシダレウメがあり、近くを通るドライバーの目を楽しませている。

三条市篭場、横山さん方の見事なシダレウメ

三条市篭場、横山さん方の見事なシダレウメ

五十嵐川に架かる清流大橋の三条地区側の交差点付近、国道289号沿いにある横山勲さん(81)方の庭にあるウメがそれ。高さ3メートル余りの木から垂れ下がる枝には、柔らかなピンク色の花がつき、近づくとさわやかな甘い香りが漂う。

このシダレウメは終戦直後、横山さんが幹の太さが1センチもない苗木を植えたもの。家の脇を走っていた弥彦線の廃止や道路拡幅でこれまでに3度、庭の中で移植を繰り返し、枯れかけたこともあったが、そのたびに息を吹き返した。

その生命力の強さを誇示するように年々、見事な花をつけるようになった。アマチュアカメラマンがレンズを向け、絵を描かせてほしいと訪れる人もいる。「ことしはいつごろ咲きますか」と近所の人に聞かれることもあり、近所に春を告げるシンボルのひとつだ。

見事な花を咲かせるには管理も手間がかかる。毎年、つぼみの時期からやってくるスズメの予防が大変だと横山さんは言う。

4月に入った1日も、ため息が出るほどの美しさだったが、「もう、3分の2くらい散ったね。1週間くらい前が満開で、もっときれいだったよ」と横山さんは散り始めたウメの木を眺め、目を細めていた。