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分水のサクラ開花とおいらん道中にあわせて信濃川大河津資料館で企画展「咲き誇る大河津分水の桜」 (2007.4.5)

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燕市五千石、信濃川大河津資料館(碓井陽一館長)では、5月13日まで企画展「咲き誇る大河津分水の桜」を開き、日本の桜100選にも選定された大河津分水のサクラとその桜並木で行われる「分水おいらん道中」の歴史などを紹介している。

5月13日まで信濃川大河津資料館で開かれている企画展「咲き誇る大河津分水の桜」

5月13日まで信濃川大河津資料館で開かれている企画展「咲き誇る大河津分水の桜」

大河津分水のサクラの植樹は、大河津分水が大正11年(1922)に完成する10年ほど前から始まった。「大河津分水の偉業を後世に遺したい」との地域の人の強い熱意がサクラに込められたという。

戦後のおいらん道中の貴重なモノクロ写真

戦後のおいらん道中の貴重なモノクロ写真

そのサクラやおいらん道中の歴史を知ってもらい、間もなく開花する桜並木、そして15日に行われる「分水おいらん道中」をPRし、大河津分水への理解を深めてもらおうと初めて企画展を開いている。

大河津分水のサクラの歴史をはじめ、同資料館周辺のビュースポットの写真パネルなどを展示。「分水おいらん道中」の、おいらんの髪型や衣装の名称や特徴、白塗りにしてかつらを着けるところを写した準備風景、ことしで71年になる歴史などのパネルを展示する。

おいらんがはく高げた

おいらんがはく高げた

また、おいらんがはく3枚歯で高さ約15センチの高げた、昭和20年代と思われるおいらん道中や昭和30年代のおいらんの貴重な白黒写真も展示している。

また、会期中の8日午後2時から講座「桜を知る!大河津分水の桜を観る!」を開き、新潟県立植物園の田中良明さんとNPO法人分水さくらを守る会の吉田幸策副理事長を講師に、サクラの種類や開花の仕組みについて聴き、現地観察会を開くので、参加を呼びかけている。定員50人で参加は無料。

信濃川大河津資料館の玄関を飾る花がほころび始めたサクラの枝

信濃川大河津資料館の玄関を飾る花がほころび始めたサクラの枝

あわせてこの日は午前10時から4階展望室で「お茶を楽しむ会」も開き、大河津資料館友の会有志が来館者に無料で茶をふるまう。午後2時までだが、菓子がなくなりしだい終わる。

分水の桜並木の開花は例年、新潟市の開花発表から数日後になる。4日はまだつぼみだが、春先に剪定(せんてい)して開花を早めた花がほころび始めたサクラの枝を玄関に飾り、来館者を歓迎している。