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三条市歴史民俗産業資料館で遺跡発掘調査速報展2007 (2007.4.8)
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三条市歴史民俗産業資料館(土田正人館長)では、7日から5月6日まで同資料館で「遺跡発掘調査速報展2007」を開き、昨年度、三条市内で行われた遺跡発掘調査の成果を展示。22日には小中学生向けのイベント「縄文体験の広場」も行う。
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5月6日まで三条市歴史民俗産業資料館で開かれている遺跡発掘調査速報展2007
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三条市教育委員会が昨年度、調査した遺跡は、下田地区の棚鱗(たなひれ)B遺跡、北浦A遺跡、五百川(いもがわ)遺跡、高野遺跡、戸口(とぐち)遺跡、栄地区の一ツ屋敷新田B遺跡、三条地区の下保内地内の新田川(しんでんがわ)遺跡、吉津川(よしづがわ)遺跡、安曲(あまがり)遺跡、須戸新田地内の石田遺跡、栗林地内ほかの信濃川築堤地区の計11カ所。
それぞれ旧石器時代から縄文、平安、室町時代の遺跡で、速報展ではそれらの調査で見つかった遺物をはじめ、遺構の写真や解説パネルを展示している。
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替え刃式刃物「細石刃」を復元した槍(やり)
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ほかにも、1万3000年前の替え刃式刃物「細石刃」を復元した槍(やり)、平安時代の米倉(こめくら)の柱材(はしらざい)などを展示している。
「細石刃」は長さ2センチに満たないカミソリの刃のような切れ味を持つ石器で、その刃をシカの骨や木の枝に溝を掘って並べて取り付け、刃物にしてある。
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藤ノ木遺跡出土の米蔵柱材
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米倉の柱材は、平成15年度に藤ノ木遺跡で見つかった米倉と考えられる大型建物の建築材をはぎ取って保存処理をしたもの。柱の下に木材をいかだ状に組んで柱が沈むのを防ぐ「筏地業(いかだちぎょう)」という工法で、県内では初めて同遺跡で発見された。
また、期間中の日曜午後は「毎週日曜は遺跡の日!」のキャッチフレーズで、職員による説明会やイベントを行っている。
4月15日と29日は、それぞれ午後2時から展示説明会、5月6日午後2時からは調査担当者こだわりのミニ解説「むかしむかしの三条〜小伏郷と大面荘を探る」、22日は午後1時から小中学生対象の「縄文広場」で石器作りや縄文土器模様付け、石おので丸太切りなどのイベントを行う。いずれもで参加は無料。
同資料館は会期中は月曜と5月1日が休館、4月30日の月曜は開館。開館時間は午前9時から午後4時半まで、入館無料。
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