三条市内のアパマンションの耐震偽装公表で三条市が臨時記者会見 (2007.4.12)

三条市内のアパグループのマンション2棟で耐震偽装があったと公表した三条市は12日、午前中の市議会建設常任委員会協議会に引き続き、午後1時からの臨時記者会見で内容を説明した。

三条市内のアパマンションの耐震偽装公表で12日、三条市で行われた臨時記者会見

会見には国定勇人市長、土田荘一建設部長、建築住宅課の宮島常一課長と特定行政庁担当の村上正明主査の4人が出席。午前の報告と同様に概略と経過について話し、報道関係者は約30人が出席して住民説明会での住民の反応、アパ(株)や田村水落設計は偽装を認めているのか、具体的な偽装の内容などを質問した。

前日11日夜に、マンション・アパガーデンズ東三条ウエストコート（49戸）に入居者を対象にした説明会には、この会見と同じ4人が出席し、住民は入居する47世帯のうち29世帯が参加した。

集まった報道関係者

国定市長は説明会での様子を話した。住民からは誰が是正措置を講じるのかといった責任や補償の先行きに対する不安の声があり、風評被害による精神的ダメージを受けているのできちんとした措置をして安全になることを周知してほしいという要望もあったと言い、アパ側からの説明と市の調査方向の内容に違いに戸惑いもあったように見えたと言う。

住民説明会で市の説明のあとにアパの担当者も会場に入ってもらった。アパの担当者は住民に謝罪するともに、是正計画を出し、工事に住民に協力を求めるといった言葉もあったようだ。

また、アパが偽装を認めたのかとの質問に国定市長は、住民説明会での話を聞いたなかでは、認めた印象を受けたとしながらも、この時点でアパ側からの正式なコメントはなく、今後のアパの対応を見守りたいと話していた。