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桜満開の15日、県央地域は燕市・おいらん道中と弥彦・湯かけまつりが春の行楽客を呼び込む (2007.4.15)
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県央地域でサクラが見ごろを迎えた15日、燕市で第66回分水おいらん道中、弥彦村では湯かけまつりと、春の名物行事が行われた。花曇りながら穏やかな陽気に恵まれ、いずれも花見を兼ねた大勢の行楽客でにぎわった。
分水おいらん道中は、サクラの名所で知られる大河津分水のサクラ並木の下を絢爛(けんらん)豪華な衣装を着たおいらんが約70人の付き人を従えた行列を組んでねり歩く。
その主役、5人のおいらん役にことしも136人もの応募があり、前日14日の前夜祭に続いて15日の本番を迎えた。
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本町テント村でおいらんとの記念撮影
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前夜祭は強風が吹き荒れるあいにくの春の嵐だったが、15日は風は収まり、雨の心配はいらなかった。ただ、おいらん道中の名脇役となるサクラ並木は五分咲きていどでそもそも花芽が少なく、遠目には咲き始めていどにしか見えなかった。
有名なのはサクラ並木でのおいらん道中だが、地元分水地区の人にとっては、それに続いて午後3時から行われた地蔵堂本町通りで行われた行列がメーン。願王閣から分水福祉会館まで、沿道の両側を見物客がすき間なく埋めた通りを行列が進み、日常的な商店街の風景が別物に見えるような花絵巻を繰り広げた。
あわせて、本町テント村ではおいらんとの記念撮影をはじめ、歴代おいらん役も参加してふるさと物産展、分水太鼓、おいらん衣装試着メイク体験コーナーと盛りだくさんのイベントが行われ、親子連れでにぎわった。
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弥彦・湯かけまつりでサクラ満開の外苑坂通りを進む湯曳き車
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一方、弥彦村では湯かけまつり。湯神社よりいただいた神湯を湯曳き車に載せ、午後1時にJR弥彦駅から芸妓による手踊りに続いて行列が出発。外苑坂通り、神社通り、一の鳥居と進み、弥彦神社拝殿前で払いを受けた。
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弥彦駅を出る湯曳き車
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威勢のいいかけ声とともに朱塗りの湯曳き車が温泉街を進んだ。通りのサクラは今まさに満開。ことしは花芽が少なめなのが少々、もの足りなかったが、県内有数の観光地である弥彦温泉の行楽シーズン幕開けを告げていた。
また、この日は湯かけまつりに先だって弥彦山山開きも行われた。18日には弥彦神社舞殿で国重要無形民俗文化財の大々神楽が奏され、年に一度、この日だけ保存する全13曲が奉奏される。
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