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消えゆく常盤橋の親柱から三条小児童が橋名板を取りはずす (2007.4.19)
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五十嵐川災害復旧助成事業の橋の架け替え工事で12日から通行止めになっている三条市の常盤橋で、本格的な撤去工事が始まるのを前に19日、三条市立三条小学校(金子周一校長・児童179人)の5、6年生が橋名板を取りはずした。
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19日、常盤橋の橋名板の取りはずしで、「常盤橋」の橋名板をはずして掲げる5年生代表
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常盤橋の嵐北側は三条小の学区で、総合的な学習で「ふるさと三条」をテーマに五十嵐川の水害や河川改修なども学習してきた5年生36人と6年生39人の75人参加した。
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「県道長岡見附三条線」とある路線名板をはずした6年生代表
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はずした橋名板を土田三条市歴史民俗産業資料館館長に託す
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橋の嵐南側に集まり、左の親柱にはめ込まれた「常盤橋」とある橋名板を5年生の代表2人が、右の親柱にある「県道長岡見附三条線」の路線名板を6年生代表の2人が、それぞれ取りはずし、橋名板を保存する三条市歴史民俗産業資料館の土田正人館長に手渡した。
橋名板は、縦30.5cm、横15cmの銅製。コンクリート造りの親柱に2つのアンカーボルトで埋め込まれているため、あらかじめ工事業者がカッターや電気ドリルなどを使ってはずれるようにした。
重要な役割を任された代表の児童は「歴史的瞬間だよ!見てて」と、軍手をした手で橋名板を慎重に取りはずした。橋名板は銅が酸化して緑青(ろくしょう)が出て重厚な印象だが、はずすと厚さは数ミリしかなく、児童は「あ、軽い!」と意外な軽さにびっくり。「はずしたとき、気持ちよかった!」と、うれしそうに話していた。
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取りはずした橋名板など
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児童は県の担当者から、常盤橋の歴史や架け替え前後の橋の概況などの説明を受けたあと、質問。次々と手を上げ、「壊したあとのコンクリートはどこに行くんですか?」、「架け替えの費用はいくらくらいですか?」、「橋はきれいさっぱり壊すんですか?」と率直な疑問をぶつけ、壊したコンクリートは再生プラントで細かく砕いて砂利としてほかの工事で使うといった回答はメモしていた。
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興味津々で自分の手で橋名板をさわって確かめる児童
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また、祖母の家やピアノのレッスンに行くのに常盤橋をよく利用したと言う女の子たちは、「この橋がなくなると寂しい」と話し、「記念に家に飾っておく」と、橋名板をはずすときに壊れたコンクリートの破片などを拾っていた。常盤橋の撤去作業は12月ころまで行われ、新橋は平成21年3月完成予定。
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