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三条市道心坂、最終処分場の地下水観測井戸で環境基準の最高4倍の濃度のダイオキシン類検出 (2007.4.24)

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三条市は23日、道心坂の三条市一般廃棄物最終処分場の地下水観測井戸で、最高で環境基準の約4倍の濃度のダイオキシン類が検出されたと発表した。安全性については、周辺に飲用井戸がないことから住民への影響はないと考えているとしている。

平成12年から年1回、法律に定められた地下水のダイオキシン類濃度を測定している。今回、ダイオキシン類が検出されたのは五十嵐川そばにある同処分場の上流部と下流部の2カ所にある観測井戸のうちの下流部と、平成10年に旧処分場の地下水汚染を監視するために市道下に設置した旧観測井戸の計2カ所。

下流部観測井戸では、9月6日採水で環境基準の1pg-TEQ/L(ピコグラム ティー・イー・キュウ・パーリットル)の1.2倍、12月21日採水で2.7倍、旧観測井戸では3月22日採水で4.2倍のダイオキシン類濃度が検出された。

三条市では20日に、周辺で井戸水の飲用があるかを調査。ダイオキシンの影響範囲を土壌汚染対策法による特定有害物質の一般値の基準の約6倍の広さの半径500m以内の範囲を調査した結果、飲用井戸がないことを確認した。

今後、月岡、下大浦などの周辺自治会で住民説明会を開き、五十嵐川下流部や周辺井戸についても水質検査を行う。また、原因はわかっておらず、市担当者によると、同処分場の底部分は水を通さない仕組みで、その回りにも矢板が打ってあり、構造上、同処分場からもれたとは考えにくいと話している。翌24日から原因究明の調査を行うことにしている。

pg-TEQ/Lとは?

「ピコグラム」は1兆分の1グラム。「TEQ」は測定されたダイオキシン類の量を、最も毒性が強い2,3,7,8-TCDD(四塩化ジベンゾ‐パラ‐ジオキシン)の毒性に換算して表したもので、環境基準の「1pg-TEQ/L」は1リットル中に含まれるダイオキシン類が2,3,7,8-TCDDに換算して1兆分の1グラム含まれているという意味。