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「県央地域の救急医療の在り方に関する検討会」設置、救急診療所の整備など目指す (2007.4.24)
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三条市救急医診療所(通称:県央四医師会夜間応急診療所)を拡充する形での救急診療所の整備など、県央地域の救急医療体制について検討する「県央地域の救急医療の在り方に関する検討会」が23日、関係地域の医師会代表や首長が参加して設置された。
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23日開かれた第1回の「県央地域の救急医療の在り方に関する検討会」
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検討会は、三条市、加茂市、見附市南蒲原郡、燕市の4医師会の正副会長など2人ずつ、計8人を委員とし、オブザーバーとして三条、燕、見附、田上、弥彦の各市町村長と県三条地域振興局健康福祉環境部長や関係機関職員で構成する。
23日は検討会の第1回の会合で、検討会規約案を承認、会長に草野恒輔三条市医師会会長、副会長に五十嵐隆夫加茂市医師会長を決め、県央地域の救急医療の現状、検討会の検討課題、スケジュールなどを審議した。
検討会は、県央地域の救急救命センターの設置要望とは別に、一次救急医療施設の整備と運営、医療間と消防機関の相互連携に関することについて調査検討を行うが目的。救急救命センターの設置は、現実的には時間がかかると予想され、その実現までの間、救急医療の整備、拡充が急務との認識がある。
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会長に就任した草野三条市医師会会長
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具体的には、これから救急医療施設の診療科の数や振り分け機能、運営時間や体制、医療設備、施設の規模や設置場所、費用分担など行政の支援の在り方などの検討課題を検討していく。
開会のあいさつで草野会長は、5年前に三条市医師会=三条市南新保=のなかに県央四医師会夜間診療所が開設されたころから、県央四医師会の懸案事項として「県央の真ん中に新しい救急診療所建設」を求める動きがあったことを話した。
その後、市町村合併や二次救急医療圏問題などで先送りになっていたが、医師会と行政の両方で救急医療体制の必要性が論じられるようになり、「この機会を何とか逃がさず、県央の夜間救急診療所を何とか立ちあげたい。この時期を逃がすと、もう二度とチャンスは来ないという思い」と強い思いを話し、「新しい救急診療所を来春にでも立ちあげたいと思っている」と、協力を求めた。
また、県央地域の現状についての議事では、それぞれが抱える問題点のほか、救急救命センター設置だけに注力したいとする加茂市の小池清彦市長の不参加について、「救命救急センターの話が出れば参加されるのか」との疑問や、「引き続き参加を呼びかける」という意見もあった。次回は5月28日に開き、草野会長が一次救急医療施設の素案を示すことにした。
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