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三条造園建設業協会が弥彦に原木の希少種「菊咲奥丁字桜」の栽培に成功、三条市に寄付 (2007.5.1)

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三条市保内地区の造園業者7社でつくる三条造園建設業協会(安中雅美会長)は、弥彦神社に原木がある「菊咲奥丁字桜(キクザキオクチョウジザクラ)」の保内地区での栽培に成功。その第1号の木を三条市に寄付し、1日、三条市保内公園に植樹した。

1日、三条市保内公園で行われた三条造園建設業協会が三条市に寄付した菊咲奥丁字桜の植樹

1日、三条市保内公園で行われた三条造園建設業協会が三条市に寄付した菊咲奥丁字桜の植樹

キクザキオクチョウジザクラは、大正末期にほかから苗木を取って弥彦神社に植えられた。全国では、弥彦の1株のほかには、その親木から接ぎ木した静岡・国立遺伝子研究所、大阪・造幣局など数カ所にしかないとされ、接ぎ木などに成功した例は少ない。昭和54年に弥彦村指定文化財の天然記念物となっている。

その貴重な原木から接ぎ木するための穂木を平成14年に弥彦神社宮司から保内地区の造園業者が譲り受けた。

今春、開花した三条市に寄付した菊咲奥丁字桜(4月26日撮影)

今春、開花した三条市に寄付した菊咲奥丁字桜(4月26日撮影)

さらにそこから同協会加盟の一級造園士斉藤興一さん=三条市下保内・斉藤六佐園=が芽接ぎをして栽培に成功。協会として保内地区での栽培第1号を寄付した。

植樹は午後1時半から国定勇人三条市長を招いて行い、安中会長はじめ協会会員5人と下保内自治会長や地元市議など十数人が参加。緑の相談所手前の見晴らしのいい場所に4年余りかけて高さ1メートルほどに育てた木を植えた。

「弥彦菊咲奥丁字桜」の名木を立て、参加者で順に土をかけた。「保内公園のシンボルとして大きく育ってほしい」、「保内地域の活性化につながれば」と参加者は願いを込めていた。

植樹参加者で記念撮影

植樹参加者で記念撮影

キクザキオクチョウジザクラは、ひとつの花に花びらが150枚から250枚もあり、1本の木で白やピンクの菊咲きや二段咲きの花を咲かす。花の時期はソメイヨシノと同じころで、来春には花を見られそうだ。

また、3日から6日まで三条市下保内、保内緑化木センターで開かれる植木まつりで斉藤さんが栽培したキクザキオクチョウジザクラ2本を販売する。