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三条市の気温はことし最高の26.9度、県は観測開始以来発の光化学スモッグ注意報発令 (2007.5.9)
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9日の三条市は、晴れて気温は26.9度まで上がり、前日8日の26.1度を上回ることし一番の暑さに。また、県は観測開始以来初めて光化学スモッグ注意報を発令した。
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スプリンクラーが回る三条・燕総合グラウンドでの練習する県央工業高校陸上部
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三条市消防本部の毎正時の観測では、明け方の最低気温は午前5時の13.5度。11時の25.7度で夏日となり、最高の26.9度は正午に記録した。
この暑さのせいかスプリンクラーで水をまいていた三条燕総合グラウンドでは、強い日差しのなか新潟県央工業高校陸上部が翌10日に長岡市で開かれる春季地区大会出場に向けての最終調整で汗を流していた。
一方、県はこの日、1972年の観測開始以来、初めて光化学スモッグ注意報を発令した。光化学スモッグは、窒素酸化物や炭化水素が紫外線の影響で光化学反応をおこして有害な光化学オキシダントが発生、空中でスモッグ状になり、日差しが強い夏に多く、この日の季節はずれの暑さと無縁ではない。
県内の糸魚川や上越の一部、柏崎、長岡、燕の測定局で大気中の光化学オキシダントの測定値が注意報発令基準の濃度0.120ppmを上回ったことから、それぞれの区域に注意報を発令した。
午後6時までの1時間ごとの測定で測定値が最も高かったのは糸魚川の一部の0.134ppmだったが、いずれも午後4時か5時の測定値をピークに6時は下がっていた。
燕の測定局(燕市白山町3)では午後5時がピークで、基準と並ぶ0.120ppmを観測したため、5時10分に三条・燕地域に注意報を発令。三条・燕地域の対象は、燕市、旧下田村を除く三条市、旧中之島町、旧寺泊町、見附市、加茂市、弥彦村の区域。午後6時の測定では1.17ppmに下がった。
県は光化学ダイオキシダントによると考えられる被害として、「目が痛い、かゆい、ちかちかする、充血する、涙が出る」、「のどが痛い、いがらっぽい、咳が出る」、「息苦しい」などがある。県では注意報の発令で直ちに被害が発生するものではないが、もし症状が生じたら水道水で洗顔やうがいをし、室内で安静にするようにと注意を呼びかけている。
また、被害を防ぐためには、子どもや年寄りなどはできるだけ屋外の運動を避け、なるべく室内に入って下さいとし、被害があったら近くの県環境センターか市町村役場へ知らせてほしいとしている。
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