|
15日の三条まつりに向けて三条先供組合が先供の練習を開始 (2007.5.11)
|
|
|
|
15日に行われる三条まつりのメーンの大名行列を先導する三条先供組合(赤坂一夫会長・45人)は10日、三条市立第二中学校体育館で先供(やっこ)の練習をスタートした。
|
10日夜、三条市立第二中学校で先供の練習をする三条先供組合
|
10万石の格式とされる三条の大名行列は江戸時代に始まったとされ、毎年400人近い編成の行列で八幡宮から出発し、市の目抜き通りを西から東へ進む。
行列の先頭の鉄棒、露払いに続く先供は、先箱(さきばこ)、長柄(ながえ)の傘、大羽熊(おおはぐま)、投鞘槍(なげさややり)、天目槍(てんもくやり)、台傘(だいがさ)、立傘(たてがさ)、手杵傘(てぎながさ)の道具の順に、2人1組で、たがいに道具を投げて受け渡しながら進む。
|
三条先供組合のメンバー
|
道具は重いもので20kg近くあり、長さ3m以上ある槍は柄の先の方が重く不安定で、持って歩くだけでも大変。本番では投げられた道具を落とさないように足を踏ん張って受け取ると沿道の観客から歓声と拍手がわく行列の中で最も動きのあるパートだ。
先供を演じる同組合では、ことしも1日に八幡宮で顔合わせをかねた練習を行い、10、11、12日と、毎晩午後7時から9時まで本格的な練習をして本番にのぞむ。
練習初日の10日は雨降りだったので、練習場所をグラウンドから体育館に移して行った。20歳から58歳のメンバーは、勤め先の作業服やトレーニングウエアなどで参加。先箱、槍、長柄の各パートに別れて練習用の道具を使って勘を取り戻すところから始めた。
|
新人4人、左から五十嵐さん、堀川さん、湯沢さん、小島さん
|
「え〜とま〜かせ〜」の声をかけ、人差し指を立てて両手を広げ、外股で足をけり上げる全身に神経を配る独特の歩き方。練習用の道具を投げ合ううちに、メンバーの額には汗がにじんでいた。
また、ことしは新人が近年になく多数の4人が入会し、ベテランが指導にあたった。はじめて本格的な練習をした五十嵐大介さん(24)=三条市塚野目=、堀川倫生さん(24)=上須頃=、湯沢岳人さん(30)=新光町=、小島陽介さん(31)=西本成寺2=の4人。「見てるより難しい」、「本番では失敗しないように頑張りたい」と話し、練習を繰り返していた。
関連リンク
|