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コロナが創業70周年感謝の集いで節目を祝う (2007.5.18)
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この4月で創業70周年を迎えた(株)コロナ=本社三条市・内田力社長=は、18日午後3時からハミングプラザビップ三条で「創業70周年感謝の集い」を開き、取引先など約70人が出席し、同社の節目を祝った。
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18日開かれたコロナの創業70周年感謝の集い
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同社は1937年(昭和12年)4月、創業者の内田鐵衛氏が石油コンロの製造をするため、三条市南新保の自宅裏に10坪ほどの工場を建て「内田製作所」として設立。55年に日本の暖房を変えたともいわれる日本初の加圧式石油ストーブの生産を開始した。
コンロ、ストーブと基盤を確立したあと、ファンヒーター、床暖房などの暖房機器、冷房機器、給湯機器など経営の多角化を実現。92年に商品ブランド名として広く知られる「コロナ」に社名変更した。
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あいさつする内田社長
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21世紀のスタート2001年には、環境に優しくエネルギーロスを徹底的に抑えた自然冷媒CO2ヒートポンプ式給湯器「エコキュート」を世界で初めて開発。06年3月に東証一部へ上場。石油燃焼技術の開発を起点に、暖房から空調、給湯、トータルな住宅設備分野へと広がりを続けている。現在、子会社も含めた従業員数は約2,200人になる。
内田社長はあいさつで、「70年間の道のりは決して順風満帆ではなく、まさに苦難と試練の連続でした」と振り返った、昭和36年と38年の記録的豪雪では輸送路が寸断されたが、全国からの注文に少しでも応えようと猛吹雪のなか、社員全員がストーブを1台ずつ担いで2キロの道のりを駅まで運び、鉄道がストップすると4キロ先の信濃川にあった船着き場まで担いで運んだエピソードも話した。
さらに、平成16年の7・13水害では本社や三条工場が床上2メートルの浸水、同年の中越地震では長岡工場が大きな被害を受けた。
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記念ビデオで上映した三八豪雪の様子
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「幾多の苦難に遭遇し、そのときこそコロナの創業精神『誠実と努力』のもと全社員が一致団結し、創業者の『誠を尽くして努力すれば不可能はない。必ず道は開ける』の言葉に励まされ、苦難や試練を乗り越える大きな力を作る貴重な体験となった」と内田社長。
来る80周年、100周年に向かって「創業精神の誠実と努力の経営を貫き、感謝と感動を具現化する夢ある商品開発に情熱を燃やし続け、お客さまに喜んでいただけるコロナを目指し、力強く前進する」とさらなる飛躍を誓った。
感謝の集いは3部構成で1部では来賓の国定勇人三条市長と渡辺勝利三条商工会議所会頭のあいさつ、記念ビデオ紹介、新経営ビジョン紹介を行い、2部では安保徹新潟大学大学院医歯学総合研究所教授による記念講演、続く3部で祝宴を行った。
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