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燕・分水消防署員が麻薬所持で逮捕、燕・弥彦総合事務組合が会見で謝罪 (2007.6.6)

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燕・弥彦総合事務組合(管理者・小林清燕市長)の消防職員が5日、大麻取締法違反で逮捕された。同組合は6日午後6時から会見し、小林市長らが公務員であり、消防職員の逮捕は住民の信頼に背くものと謝罪した。

燕・弥彦総合事務組合消防職員逮捕の会見で頭を下げる管理者の小林燕市長ら

燕・弥彦総合事務組合消防職員逮捕の会見で頭を下げる管理者の小林燕市長ら

逮捕されたのは、燕・弥彦総合事務組合消防本部分水消防署の消防副士長の燕市吉田吉栄、佐野正喜容疑者(27)。佐野容疑者の自宅の部屋で大麻1袋、約3.9グラム、使用する軽貨物自動車内で大麻約1.6グラムをそれぞれ所持し、県警本部組織犯罪対策課と燕署が5日夕方、現行犯逮捕した。また、自宅の部屋で栽培していた大麻草4鉢(4本)も押収した。

会見では、同組合管理者の小林市長、安達丈夫消防長、浜田輝男本部次長、佐野容疑者が勤務していた分水消防署の沖野和茂署長、樋口晃組合事務局長の5人が出席した。

会見する小林市長(左)と安達消防長(右)

会見する小林市長(左)と安達消防長(右)

小林市長は、事実関係は取調中で全容が明らかにされていないが、逮捕された事実は「誠に遺憾」で、さらに住民の生命と財産を守る立場の消防職員であることに、「住民の皆さまから寄せられている信頼に背く物」と受け止め、管理者として「住民のみなさまに深くおわび申し上げます」と謝罪。出席者5人がそろって頭を下げた。

また、再発防止のために公務外の生活面でも指導を強化し、網紀粛正に努めるとした。佐野容疑者の処分は、調査したうえで厳正に対処するとし、組合例規にある懲戒処分手続きなどで該当するところで検討される見通しだ。

佐野容疑者は、平成10年4月から当時の新潟県西部広域消防本部に勤務。市町村合併で平成18年3月から今の燕・弥彦総合事務組合分水消防署の予防係に就いている。

ふだんは火災予防のため、建築に関する審査や指導を行っており、火災の消火活動にも出動していた。沖野分水消防署長の話では、佐野容疑者はおとなしいタイプで、最近もとくに変わった様子はなかったと言う。

逮捕された5日は午前8時半までの勤務が終わって非番だったが、午前中は7月に開かれる新潟県消防救助技術指導会出場のための訓練をしていた。夕方、自宅で逮捕された。同本部には午後5時半ころに、佐野容疑者の両親から「警察へ連れて行かれた」と電話があったという。燕署では大麻の入手先など、詳しく捜査している。