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三条市南小の男親有志「南小おやじの会」が吉ヶ平で子どもと1泊2日のサバイバルキャンプ (20076.19)
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三条市立南小学校PTAの男親有志でつくる「南小おやじの会」(熊倉美道会長)は16、17の1泊2日で、三条市下田地区奥地の吉ヶ平でサバイバルキャンプを行い、参加した同校親子約60人は自然に包まれて野趣あふれるキャンプを楽しんだ。
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南小おやじの会が吉ヶ平で行ったサバイバルキャンプのドラム缶風呂
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同会は、PTA活動などにあまり縁がない父親にも学校に足を運んでもらおうと十数年前に発足。文化祭など学校行事への参加をはじめ、男親が中心となって児童とキャンプや海水浴、バンドを組んでクリスマスコンサートなど、前例にとらわれず男親同士の交流を深めながら自由な発想で活動をしている。
吉ヶ平でのキャンプは、昭和45年に集団離村した同所出身のメンバーが、荒れ果てた当時の分校の補修や周辺の整備をしていたこともあり、自身が子ども時代を過ごした土地で自然体験をさせてあげたいと平成15年に初めて行った。
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今は吉ヶ平山荘となっている吉ヶ平分校
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翌年も計画したが、直前に7・13水害が発生。南小学区も吉ヶ平も大きな被害を受けてキャンプどころではなくなった。
吉ヶ平に通じる県道鞍掛・八木向線は災害復旧でずっと通行止めだったが、ことし5月にようやく開通し、ことしは4年ぶり2回目のキャンプが実現した。
参加したのは、男性がほとんどの現PTAとそのOB約30人と、希望した児童約30人。日中は川で魚を捕ったり、周辺を探検したり。たっぷり汗を流したあとはドラム缶風呂に入り、夜に満天の星の下でお父さんのギターで歌ったり、花火をしたり。電気もなく携帯電話も通じない環境で日常を忘れ、自然とともに過ごした。
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夕食に川で捕ったばかりのイワナを塩焼きにするお父さん
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ドラム缶風呂は、お父さんたちの手づくり。お父さんたちが火の番をし、子どもたちは裸になるのを恥ずかしがり、「煙たい!」、「熱〜い!」の不平もあったが、風呂から上がると「気持ちよかった〜」と上機嫌。「見えるからいや!」という女の子からの想定外のクレームにも、お父さんたちはシートで目隠しして対応した。
夕食も、お父さんたちが腕をふるい、わき水を使って調理した。カレーライスとトン汁をメーンに、タマゴの薫製、川で捕ったばかりのイワナの塩焼きや山菜の天ぷらもついた豪華版で、子どもたちは大満足だった。
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お父さんの男の料理を味わう子どもたち
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吉ヶ平出身で、集団離村のときに小学5年生だったというお父さんも、集団離村から37年たって48歳。若いころは吉ヶ平に来たいと思わなかったが、子どもが当時の自分と同じ世代になると、吉ヶ平で木に登ったり、川に入ったりして遊んだ自分を重ねるようになったと言う。
今では、危ないからとおとなが遠ざけるようなことも、当時の子どもは自分で判断して遊んでいた。テレビもゲームもない環境で、自分たちで考えて遊ぶということを子どもたちに体験してほしいと話していた。
なお、県道鞍掛・八木向線は6月25日から11月2日までの間、日曜と祝日、8月12日から15日までを除いて守門川砂防工事で全面通行止めとなる。
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